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Amazon Tour:アマゾンジャパン株式会社 ハードライン事業本部ホーム& キッチン事業部 事業部長 石橋 憲人

amazon Tour

急成長しているビジネスや組織で新しい仕組みを構築できるのが仕事の醍醐味

PDCAの結果がすぐに出てくるスピード感

岡田
最初に、石橋さんのお仕事内容について教えてください。
石橋
白物家電や家具、調理器具などを扱うホーム&キッチン事業部の事業部長であるとともに、アマゾン全体に配置されているサイトマーチャンダイザー、サイトマーチャンダイズスペシャリストという職種のレベルを向上するための仕掛けづくりを行うプロジェクトチームの一員として、トレーニングやガイドライン整備をするという仕事をしています。
岡田
石橋さんのように他の会社でeコマース事業を立ち上げ、取締役まで務めたご経験のある方がアマゾンで働く魅力はどこにありますか。
石橋
アマゾンで働く一番の面白さはPDCAサイクルをどんどん回し、その結果がすぐ見えてくるスピード感の速さにあります。職場は一緒に働いていてとても楽しい「打てば響く」優秀な人たちばかりなので、働く環境としても素晴らしい。そしてアマゾンという会社はまだまだ成長の途上にあるので、走りながら考えている部分がたくさんあります。そのために仕組みやガイドラインが整っていない領域が少なからずあって、そうした未完成のところを作り上げていく仕事が非常に面白いと私は感じています。具体的な事例はオープンにできないのですが、私の今の立場ですと個別の事象というより大きな仕組みづくりに取り組めるので、とてもやりがいがあります。
岡田
未完成の領域が常に生まれるから、仕組みをつくり込む仕事が生まれるのですね。
石橋
いつもアマゾンはどんどん新しいことを始め、考え方も進化している会社ですから、その時々の状況にあったやり方をリーダーはどんどんつくっていく必要があります。おそらく他の会社では新しいやり方をつくるのに非常に時間がかかると思いますが、アマゾンではリーダーがスピーディーに決定し、速やかに実行できます。ガチガチな会社の決まり事はなく、上司や上役には何も言えないということも一切ありません。上下左右の風通しの良さもアマゾンの魅力です。
岡田
石橋さんは戦略系コンサルタントとeコマース事業を立ち上げたご経歴をお持ちですが、その経験のなかでアマゾンで役に立っているのはどんなことでしょうか。
石橋
アマゾンという会社は物事を数字で語ります。数字で語るには物事を論理的に整理立てて説明しなければならず、普段からそういう考え方をしている必要があります。ですから戦略系コンサルタントとして身に付けた分析力やロジカルシンキングの力はダイレクトに役立っていて、おそらくそのベースがなかったらアマゾンで仕事をするのはかなり難しかったと思います。Eコマース事業を立ち上げた経験も、アマゾンではどんどん新しい業務プロセスや仕組みを考えつくっていかなければなりませんから、やはりダイレクトに役立っていますね。

部下へのデリゲーションを進め、自分は一段上の仕事に取り組む

岡田
打てば響くような人たちが集まっている組織というお話でしたが、部下のマネジメントではどのようなことを心掛けていますか。
石橋
私は年に1回、上司とのパフォーマンスレビューがあるのですが、そこで前回言われたのが「石橋さんは全部自分でやりすぎるからもっとデリゲーション(権限委譲)した方がいい」。そこでこの1年間はデリゲーションをしっかりしていくことを心掛けました。岡田さんのおかげもありますが(笑)、アマゾンに入社してくる人はとても優秀な人が多いので、デリゲーションしつつ仕事に責任やオーナーシップを持ってもらうよう意識しています。
岡田
デリゲーションを心掛けるようになって、どんな変化がありましたか。
石橋
直属の部下の人たちがどんどんリーダーシップを取って、以前、私がやっていた仕事をやってくれるようになってきました。そうなれば、私は空いた時間で一段上のことに取り組んでいくことができます。すでにお話したようにアマゾンでは新しい状況や課題がどんどん生まれてくるので、そうしたことへの対応を考え、手を打っていく仕事に力を入れています。それにプラスして各カテゴリーの下にあるサブカテゴリーの売上を見て、毎日担当者に「どうなっているのか」と質問を出し、返事を確認することで目標達成へのチームの意識付けや、生じている課題への素早い対策を行えるようにしています。アマゾンでは「Dive Deep」と言ってリーダーにはすべてのレベルの業務に関与することが重視されており、それを実践しているんです。
石原憲人氏
岡田
アマゾンに向いているのはどんな人ですか。また、石橋さんは今後のキャリアプランをどう描いていますか。
石橋
向いている条件は2つあり、1つはプロアクティブな人であることです。自分から何かを仕掛けるんだというプロアクティブさのない人はこの会社にいても価値がないし、本人もつまらないと思います。もう一つはスピード感です。物事が非常に早く動く組織なので、それについていけるかが重要です。キャリアプランに関しては、常に大きな仕事をしていきたいと思っています。ホーム&キッチン事業部は非常に規模が大きいので現状はそれを見るだけで手一杯ではあるのですが、将来的には他の事業部も含めリテールの仕事をやっていきたいとの思いがあります。一方でアマゾンにはキンドルをはじめとするさまざまな新しい事業機会があるので、そこへのチャレンジも視野に入れています。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

コンサルタント岡田のコメント

キャリアコンサルタント 岡田 麗

常に業務水準をより良く変革するのがリーダーの役割

事業部長という役職はカテゴリーのリーダーとしてベンダーマネージャーやインストックマネージャー、サイトマーチャンダイザー、プロダクトマネージャー、マーチャントマネージャーといった職種の方々を束ねるポジションです。サイト上では自社で商品を仕入れて販売するリテールビジネスと、外部の小売業者がビジネスを行うマーチャントビジネスの二つが展開されていますが、その両方を事業部長は統括します。一般的な日本企業でいえば本部長のポジションに近いイメージです。入社する前、石橋さんは戦略コンサルタントを経て小売企業のeコマース担当役員を務めていました。つまり、事業部門のトップとして業績に責任を負っていた人です。このようなご経験を持たれ、より早く、良く変革していく意欲と能力を持つ人が、このクラスには求められています。