「段取り八分」。これは仕事を進める上で、事前の準備がいかに重要かを表した言葉です。
仕事の段取りをキッチリしておけば、その仕事は8割完了したのも同然であるという意味になります。
今回は、この「段取り八分」の視点から転職活動のより良い進め方を考察してみたいと思います。また、特に準備のなかでも職務経歴書の作り方にフォーカスを当てています。
最近では色々なWEBサイトに様々なサンプルがありますので、フォーマットをダウンロードし、変数を修正するだけで比較的手間を掛けずに書類を仕上げることが可能です。しかしながら、私はこの作成方法ではあるべき準備のプロセスを踏んでいない。つまりその後の転職活動があまり上手くいかないことが多いと思っています。
このようなプロセスをお伝えすると「・・・サンプルはありませんか?」というリクエストを頂くことも多々あります。ただ、私は皆さんに嫌われることを覚悟の上で、「こうしたプロセスそのものが転職活動の大事な準備であり、これで転職活動の8割は完了します。騙されたと思って取り組んでみてください」とお伝えしています。
自分自身のキャリアを下記の5つの視点から多角的に棚卸します。
大原則ですが職務経歴書は杓子定規に、全ての経験を書かねばいけないものではありません。聞いて欲しいことに大胆にフォーカスし、リアルなエピソードや数字を交え生々しく深めていきます。
職務経歴書は、自己満足ではいけません。応募企業という相手がいます。書類をみた相手が、成果を出してくれそう、一緒に働きたいと感じることが重要です。そのためには、相手の視点に立たねばなりません。自社と同じような状況で同じようなミッションを既に経験していたりすると成果に再現性を感じますし、価値観が似ている、キャリアビジョンが近いということがわかると一緒に働きたいと感じます。書きたいことを勝手に書くのではなく、相手を軸にして言葉を相手が知りたいことに変換する必要があります。
今回の教訓&アドバイス
転職活動は段取り八分
職務経歴書は即席ではなく一から順を追って作成する
準備が濃ければ濃い程、素晴らしい出会いが待っている
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