キャリアアップコラム vol.213
目標を持ちキャリアを築いてきた結果

目標を持ちキャリアを築いてきた結果

この仕事を続けているとキャリアのチャンスは突然訪れるものだと思わされる場面によく出会います。先日、面談でお会いした食品メーカー一筋で衛生管理のお仕事を20年以上続けてこられたAさんも自身の夢、目標の実現に向けての第一歩となる転職先と出逢い、転職を決意された方でした。Aさんは、グローバルで活躍する人材になりたいというキャリアの目標があり、それを叶えるために転職先を探し続けてこられました。

今、所属をされている企業では、グローバルに仕事を広げていく機会がない中、いつかチャンスがあるのではないかと仕事の中で国際会議への出席、国際基準の資格を取得するなど、ご自身のキャリアの幅を広げ深めるための活動をされていました。また、個人でボランティア活動の一環として近所の商店街で衛生管理のコンサルティングサービスを実施されるなど、活動の幅を広げていたことが、今回の転職活動の成功につながりました。

恐れず行動をすること

自分のキャリアの目標の実現に向けて良い会社や求人を見つけた際、大事なことがあります。それは、こうした機会をチャンスと捉え恐れず行動することです。ご紹介したAさんの転職活動も約20年ぶりです。恐らく迷いや悩み、葛藤があった事だと思います。そんなAさんの転職活動に対する姿勢には大変感激させられました。転職活動が20年ぶりだけでなく、今回の求人の最初の面接は、なんと外国人の方との面接がスタートでした。通訳の方が入ってくださるとはいえ、受けるだけでも大変な勇気が必要だったと思います。

Aさんの英語力はビジネスレベルまではいかないのですが、臆することなく、英語で自ら面接官に挨拶をされ、自己紹介を行うなど積極的にコミュニケーションをとられていたと人事の方から伺いました。そうした姿勢が好印象にうつり、先方からの評価は非常に好感触でした。応募だけでなく、面接でも恐れず行動にうつされたAさん、自分からキャリアの目標を掴むという考えから生まれた行動です。

そうした行動は、面接時だけでなく事前の準備の姿勢にもあらわれています。10年以上ぶりの面接ということもありましたが、事前に面接の対策をして欲しいと依頼がございました。それも一度だけでなく、お電話で何度か実施し面接にのぞまれました。恐れず行動することだけなく、今回の機会を自ら掴むため、アドバイスを求める、素直に耳を傾ける姿勢がとても印象的でした。

いつ、どこにチャンスがあるかは、わからない

Aさんの転職先は、全く想定していなかった未経験の業界で決定しました。食品メーカー一筋のAさんにとっては、新しい分野への挑戦となりました。2020年に日本で行われるビッグイベントに対して、衛生管理の責任者を探しているサービス業の企業とご縁があり転職を決意されました。外資系企業に所属し、世界的なビッグイベントに関わることで、英語を仕事上使う機会も格段に増えると思います。

冒頭でもお伝えした通り、今回の転職は、Aさんの目標の実現につながる第一歩となりました。同じ業界で一筋、20年以上歩んできたAさんにとっては、思いもよらぬ転職先との出逢いとなり、大変喜んでいらっしゃいました。夢に挑戦する背中をお子さまに見せられる機会になるともおっしゃっていたAさんのお力添えができ、私も嬉しく思います。

この仕事を続けてつくづく思うことは、私達でもいつチャンスが訪れるかということは全くわからないということ。そしていつ訪れるかわからないチャンスを逃さないために、Aさんのように現職で活躍し続けること、目標に向かい個人でも活動を続けること、チャンスがきたら恐れず行動し自ら掴みにいくという姿勢が大切なのだと改めて教えて頂きました。

(2019年11月20日)

今回の教訓&アドバイス

夢と目標に向かいキャリアを築く

チャンスを掴むため恐れず行動

10年以上たってからでもチャンスは訪れる

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
佐野 慶樹
サービス(流通小売、外食、ホテル、アパレル、エンタメ)、IT/WEB、ヘルスケアの企業などを担当。特にBtoC向けサービス企業が得意です。ポジションはCXO、経営企画、事業企画、管理部門、マーケティング、料理人、パティシエなど幅広く担当。 プロフィールをみる
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