「転職して大きくなる人」の共通点とは
先月11月4日をもちまして、創業満25年となりました。 1993年11月4日に創業してから四半世紀が過ぎたことになります。その間みなさまに支えられながら事業を継続できたことに深く感謝を申し上げます。25年もこの事業をやっていますと、さまざまな方のキャリアに関わらせていただくだけでなく、何よりも長い時間軸で一人の方のキャリアをみることができます。25年前にお手伝いさせていただいた幹部クラス(課長・部長)の方の中には65歳を超えられた方もたくさんいらっしゃいます。定年後独立された方、悠々自適に過ごされている方(おそらく)、未だに会社役員などに就かれ一線で働いていらっしゃる方などさまざまです。
長くお付き合いさせていただくと、「転職して大きくなっていく人とそうでない人」がいらっしゃることに気づきます。その差は何でしょうか。いろいろなケースを振り返ると「大きくなる人」には共通点が見えてきます。いくつかある共通点の中でも決定的なことは「人脈を蓄積しているかどうか」ではないかと思います。
皆さんも経験があると思うのですが、本当に仕事のできるエグゼクティブ人材は有名無名に関わらず人脈がとても豊富です。たとえば、若手が提案したプロジェクトに社外の一流コンサルタントを難なくアサインしたり、原価削減につながるような優秀なアウトソーサーを紹介したり、また、何か聞きたいことがあってもその道のプロからあっという間に情報収集できたりなど。とにかく周りにありとあらゆる協力者がいて、どんな領域の人にでもいつでも繋がるイメージです。
いかにして人脈をつくるのか
このような人たちはどのようにしてその「人的ネットワーク」を蓄積してきたのでしょうか。それは今まで在籍した複数の会社で幅広い種類の人脈を蓄積してきた賜物だったりします。そうなのです。これまで社会人経験の中でお付き合いしてきた社内外の人たちを人脈として生きるよう蓄積してこられたのです。これらは一緒に働いてきた仲間から慕われ、信頼されていなければできないことです。そして転職をするたびに繰り返していればかなり幅広いネットワークが築けます。
在籍していた会社で常に一生懸命誠実に仕事をしてきたことが、たとえ転職することになっても個々の関係を維持できている大きな理由です。逆に仕事ぶりが不誠実だったり、退職の仕方が非常識だったりすると信用してもらえず転職した後でも繋がるような人脈には決してなりません。そのような転職を繰り返していても何も蓄積されないということです。
特に最近の若い人たち(30歳くらいまで)を見ていると、転職理由が他責で「もったいないなぁ」と思うような、独りよがりな辞め方をしている人をチラチラ見かけます。「目の前の仕事を一生懸命やって周囲のお役に立つ」、そしてキレイに退職する。転職を重ねて大きくなっていく人の一つの特徴だと思います。
(2018年12月20日)
今回の教訓&アドバイス
目の前の仕事を一生懸命やって周囲のお役に立つ
ちゃんと退職する
それを繰り返せば自然とネットワークが蓄積していく
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