VUCA時代の今、転職に関する情報収集をしたい方が増えている
現在はVUCA(Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧))の時代と呼ばれています。社会環境が予測困難な中で、ご自身の今後のキャリアについて、漠然とした不安を抱えられている方も多くいらっしゃることと思います。
我々がお会いする方の中にも、「転職を決めているわけではないのですが、いざという時に備えて情報収集を」という方が多くいらっしゃいます。面談後、活動をされる方もいらっしゃれば、「今の職場に残ろう」という結論になる方ももちろんいらっしゃいます。
今回取り上げたいのは、ここで「今の職場に残ろう」という結論に至る場合についてです。
今の職場に残るご判断には2種類あると思っています。
一つは、多くの情報を集め、判断して、今の職場を「選択する」という判断。もう一つは、漠然としたご不安を抱えながらも、現職に忙殺されてしまったり、現職を去ることのリスクについてのみ考えたりしてしまい、「居続ける」という判断です。
逆境に陥ったときに、自分が選択したことなら受け入れられる
これまで多くの方のご支援をしてきた経験からお話をすると、ご自身で「選択する」という実感を持つことは非常に大切だと考えます。
冒頭に少し触れた通り、社会環境の不確実性が高い現在、ご自身にとって不都合なこと(例えば業績悪化による給与ダウンや、悪ければリストラなど)が外部環境により起きてしまうことは有ります。こういった突然の逆境は誰の身にも起こり得ることですし、避けようのないことがほとんどです。
そんな逆境の時に踏ん張れるか、歯を食いしばって結果を出せるか、というのは、やはり「自分が選択したことだから」と思えるかどうかにかかっていると思うのです。「あの時に転職しておけば…」とか、「今の会社に居たくて居たわけではないのに…」とか、そんな後ろ向きな思考から解放され、「自分が選んだ道なのだから、ここで前を向こう」と思えるかどうか。
それが仕事のパフォーマンスにも大きく影響しますし、逆境を跳ね返すパワーの源泉になります。決して根性論を展開するつもりはないのですが、これまでの多くの方のご支援を通じて、肌で感じていることです。
もちろん、転職しないという結論になることは悪いことではないですし、何が何でも転職しましょう、などというつもりは全くありません。「選択」した結果、現職に残りたいと思えるのであれば、それはとても素敵なことです。繰り返しになりますが、考えてみていただきたいのは、今の職場に残ることを本当に「選択」したのかということです。
キャリアをテーマに誰かと話すことから始めてみる
選択するために必要なのは、必ずしも転職活動だけではないでしょう。友人・知人との会話の中で得られる情報もあるでしょうし、ご家族との会話の中で、自分が選ぶべきフィールドに気づくこともあるかもしれません。いずれにしても、誰かとこのテーマについて話をしてみるところから、選択への一歩が始まることが多いのではないかと思います。
もしも我々にお役に立てることがあれば、お気軽にご連絡下さい。納得感のある選択が出来るよう、じっくりお話をお伺いします。
(2020年4月20日)
今回の教訓&アドバイス
不透明な社会情勢であるからこそ、自らフィールドを選択することが大事
自分で「選択する」ことで不確実な時代を生き抜く覚悟とパワーが身に付く
誰かとキャリアをテーマに話すことが、「選択」への第一歩
松永 拓也
【 プロダクトマネージャー専門チーム / デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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