キャリアアップコラム vol.221
「オンライン面接」でおさえておきたい3つのポイント

新型コロナウィルス感染症の影響により、世の中では大きな変化が生じました。転職市場も例外ではなく、各社採用ニーズの急激な変化はもちろん、「採用面接シーン」でも大きな変化が見られました。
 
それは、Withコロナ時代にもはや主流になりつつある、Zoom等のツールを活用した「オンライン面接」です。普段から馴染みがある方であれば問題はないかと思いますが、オンライン上でのコミュニケーションは国内ではまだまだ一般的ではありません。不慣れで馴染みがなく、ましてやただでさえ緊張する面接シーンとなると、本来持っているコミュニケーション力や自分らしさを最大限発揮し切れず、なんとも消化不良な面接となってしまうかもしれません。
 
そこで、「これが正解!」というものではないですが、ここ数か月で我々が「見聞きして感じてきた」オンライン面接のポイントをいくつか紹介したいと思います。

通信環境を整えることはオンライン面接の基本

オンラインでコミュニケーションをする際、音声が途切れたり画面がフリーズしてしまうことは、最もストレスを感じるものの一つに挙げられます。こういった自分の実力とは関係のないところで、面接官に悪い印象を与えてしまうのは非常に勿体ない話です。コミュニケーションを円滑にする為にも、マイク付きイヤフォンの接続及び、有線LANでの接続もしくはWifiルーターを近くに置くなど、ネット通信が良好な環境を整えましょう。

※ちなみに「通信回線の問題だから仕方ない」と高を括ってしまうのは危険です。環境整備も含めて、面接にあたって入念な準備を行っているかどうか?についても、その方の仕事ぶりとして面接官はしっかり見ています。

面接に適した服装・背景を整える

また、オンライン面接となると自宅で行うケースが多いことから油断されがちなのですが、映像に映る背景(生活感が滲み出過ぎていないか?等)の事前確認はもちろん、身だしなみや服装には十分配慮しましょう。

特に、カジュアルな服装を奨励している企業との面接の場合、カジュアルを良いことに日常生活の延長線上で「ラフな普段着」で面接に臨んでしまいがちです。そこは一度、面接に適した服装(ビジネスカジュアル)に着替えて、気持ちの面でしっかりとオン・オフを切り替えてから「面接モード」で臨みましょう。

話しながら面接官の様子を確認できるよう、カメラ位置を調整

映像面では外付けカメラと照明器具の設置をお勧めします。正面から顔に光を当てるだけではっきりとした表情が映し出され、相手に明るい印象を与えるなど「発信する情報」の質・量が圧倒的に変わります。「声は聞こえるがぼやけて暗くて表情が見えない」では面接が上手くいくはずがありませんので、ここはしっかり準備しましょう。

そして、気を付けて欲しいのが「目線」です。録画面接のように一方的に相手に話しかける際は、所謂「カメラ目線」が適していますが、オンライン面接ではカメラ目線はお勧めできません。理由はシンプルに、リアルタイムに双方向コミュニケーションを行う必要があるからです。カメラレンズを凝視していては、面接官の表情や仕草といった大事なサインを見逃してしまいます。面接官が怪訝そうな表情をしているにも拘らず、それに気付かず延々と満面の笑顔で話し続けたりしていては、良好なコミュニケーションが行えるはずがありません。

双方向のコミュニケーションが違和感なく行えるよう、画面を見ても自然と目線がやや正面を向くようにカメラの設置位置を変える工夫をし、面接官が映っている画面に集中しましょう。

物理的な移動を伴わず比較的日程調整がしやすい利便性の高いオンライン面接は、今後一般的な面接スタイルとなっていくかもしれません。他にもお伝えしたいポイントはあるものの、文字数に限りがあるため今回は一旦ここまでとしますが(ご興味ある方は面談にてお話します)、少なくとも以上のことを踏まえてしっかりと準備した上でオンライン面接に臨んで下さい。

(2020年7月20日)

今回の教訓&アドバイス

インターネット通信が良好な環境を整えましょう

面接に適した服装に着替えると同時に、気持ちを「面接モード」に切り替える

カメラを凝視せず、面接官の表情や仕草等のサインをしっかりキャッチする

このコラムを書いたコンサルタント
コンサルタント
武田 直人
CXOをはじめ、経営幹部から事業責任者、そしてPdMなど、企業の「要」となるポジションへの転職支援が強み。注目のスタートアップから大手企業まで、Web・インターネットサービス業界が最も得意とする領域。
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