あの人はプロだね、とか、プロとして認められるようにいい仕事をしたいとか、普段何気に使用している“プロ“。今回は、ある家電量販店の店員さんに感動し、まさしくプロに出会ったお話を紹介させていただきます。
「プロフェッショナル」とは、大辞林によると、本来の意味は
それを職業として行うさま。専門的。また、その人。専門家
とありました。
弊社は経営理念に、“「感動」を提供し続けるプロフェッショナル集団を目指します“ということを掲げ、プロフェッショナルとは「感動」を提供できる人と定義しています。ちょっと古いですが、昔の巨人の長嶋選手・王選手、あるいはイチロー選手など、一流のスポーツ選手が最もわかりやすいですね。
ただ、これはごく一部の限られた有名人だけの特権ではありません。私たちの身近なところでも、思わず感動してしまう瞬間はあるものです。
先日、自宅で使用しているノートPCの処理スピードが遅くなり不便を感じ、メモリー増量かなくらいしかわからず、自力解決できるほどITリテラシーがないため、家電量販店に相談することに。新商品への買い替えを勧められる覚悟を胸に某Bカメラへ。
そこで出会ったのが店員Aさん。
Aさんは今まで私が家電量販店での買い物人生の中でダントツにすごい店員さんでした。
まず当方がPC知識初級レベルということを瞬時に察知(洞察力)し、わかりやすい質問で必要な情報を聞き出す(ヒアリング力)。
そして、想定できる問題をいくつか列挙し、シナリオ毎にレコメンド提案(提案力)。
私からのわけのわからない質問に、実にわかりやすく即答(理解力と想像力)
一つひとつのやり取りの中に、できるだけ高い商品購入に誘導しようという意思を一切感じられず、むしろその逆。少しでも安上がりになるように、今ここで何を買うかを決めずに、一旦PCの状態を具体的にチェックしてからまた相談にくることを勧められたのです(誠実さ)。
この瞬間、私の中である変化が起きました。
絶対になにか買って帰ろう!と
不思議なことに、いつの間にかAさんのために何か購入したいという気持ちになっていたのです。
実際、外付HDDと無線マウスを購入・・・。
よく、売れる営業マンは商品を売ろうとしない。
という話を聞きますが、まさにそれです。
また、人は感動に対してお金を払うというのも今回に当てはまります。
帰り道、感動の余韻に浸りながら、ふと自分はどうなのか?と振り返り、今まで何人の方に感動していただいただろうか?経営理念を忘れはしないが、実際の行動としてどれだけ実現できているだろうか?と、先ほどの感動の余韻に浸りながら考え続けました。
Aさんが私に感動を与えたのは、何を聞いても自信をもってズバリ即答していたことが大きく、自信の裏付けとなる豊富な知識があったことは間違いありません。
これはAさんの並々ならぬ努力の賜物と勝手ながら想像しています。このベースがなくて、自信をもった即答は出来ないでしょうし、知識の裏付けがない口先だけの即答であれば、いくらPC初級者の私でも違和感を覚えたはずです。
自分のことは一旦棚に上げて言いますが、皆さまは一年に何度人に感動を与えているでしょうか?ちょっと振り返ってみてはいかがでしょうか?
(2013年5月25日)
今回の教訓&アドバイス
人を感動させてこそプロと言える
感動は人の心に変化をもたらす
人柄(心)・スキル(技)・体(知識)が揃ってこそプロになれる
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等のご希望がございましたら、お気軽にご相談ください。
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