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最近よく聞く職種、「プロダクトマネージャー」になるには

私はクライス&カンパニーの中で「プロダクトマネージャー支援チーム」にも所属しているのですが、実はこの度、2023年6月14日(水)に書籍を出版しました!

弊社リリース↓

『プロダクトマネージャーになりたい人のための本』 >

SaaS企業をはじめ、自社サービスを持っている企業を中心に人気職種になっているプロダクトマネージャー
じつは、SIerやITコンサルなどの、DX人材のネクストキャリアにもぜひおすすめしたい職種です。

そもそもプロダクトマネージャーが需要過多/供給過小の超人気職種であることはもちろんなのですが、特にDX人材におすすめしたい理由は2つ。

①これまでの経験、スキルを活かせる(親和性がある)
②企画やビジネスサイドの業務にチャレンジしできる(幅を広げられる)

この後、もう少し詳しく述べていきますが、まずはそもそものところからお話していきましょう。

そもそもプロダクトマネージャーって?

誤解を恐れずに言えば
「プロダクトマネージャーとは、製品(プロダクト)の成功に責任を持ち、そのために何でもする人」
というのが最も簡単な説明になります。

プロダクトマネージャーは、プロダクトのビジョンの実現のために、収益性ユーザーへの提供価値とのバランスをとりながら様々な決断をしていきます。
・ユーザーを定義し、声を聴き、課題を抽出する
・特定した課題の優先順位を決めて解決のためのアクションをする
・そのアクションの成果を振り返り、さらなる改善につなげる
これらのPDCAを回しながらプロダクトの成長と成功に責任を持つ人です。
※「成功」の定義を決めることもプロダクトマネージャーの仕事です。

プロダクトマネージャーの職種の特徴は大きく以下の3つに集約されます。

①関わるフェーズの幅広さ
→何を、なぜ、だれのために作るのかの検討から実際の開発まで
②守備範囲の広さ
→技術面、収益面、UXなど幅広く見て様々な判断をする
③ステークホルダーの多さ
→エンジニア、デザイナー、営業、カスタマーサクセス、経営陣など

プロダクトマネージャーへの転身や転職を希望される方々は、特に1つ目の関わるフェーズの幅広さ、Whyの部分からかかわっていけることを魅力に感じて、興味を持たれることが多いように感じます。

ここからは、DX人材がプロダクトマネージャーに転身や転職をする際にぜひ知っておきたい、「親和性」と「違い」について述べます。

プロダクトマネージャーとDX人材のスキル親和性

まずはスキルの親和性、共通点から見ていきましょう。
もしもあなたがプロダクトマネージャーを目指すのであれば、強みとしてこれまでの経験を棚卸しておきたいところです。

①システムの知見がある

プロダクトマネージャーが関わる「プロダクト」という言葉の意味は広いですが、基本的にはIT/Web上で提供されるシステムが動いているものです。
プロダクトマネージャーが実際に手を動かして開発作業を行うことはあまりありませんが、基本的なシステムの理解やそれを作るエンジニアという職種への理解、また開発工数の見積もりなど、システム開発におけるこれまでの知見は確実にプラスになります。

②プロジェクトマネジメント力がある

プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントは明確な違いがあります(後述)。しかし、プロダクトマネジメントは多くのプロジェクトの積み重ねです。
多くの関係者を巻き込み、全体を見ながら進捗を確認し、品質(quality)・費用(cost)・納期(delivery)のQCDに責任を持つ。優秀なプロダクトマネージャーは漏れなく優秀なプロジェクトマネージャーでもあります。

③顧客の要望ではなく、真の課題を聞く

プロジェクトマネジメントにおいては、ユーザーからの要望をそのまま実現しようとしてもうまくいかないことが多いのはご承知の通りです。ユーザーが真に抱えている課題は何で、どんな状態を目指すべきなのか、これを正確にとらえることがプロジェクトの成功につながります。
プロダクトマネジメントにおいても同様です。ユーザーに聞くべきなのは「どんな機能が欲しいか」ではなく、「今何に困っているのか」です。優秀なプロジェクトマネージャーが行っている課題の深堀とゴールの設定は。プロダクトマネージャーになっても活きる能力なのです。

プロダクトマネージャーとDX人材のスキルの違い

次に、スキルの違いについても覚えておきましょう。
これらはプロダクトマネージャーを目指す方にとってはこれからキャッチアップすべきことであり、どのように差分を埋めていくかを考えるべきところです。

①考えるべきはHowではなくWhat,Why

先ほどもお伝えしたように、プロジェクトマネージャーはQCDを管理し、「どのように」プロジェクトを完遂していくかを考えていきます。決められた品質を満たすこと、決められた予算の範囲で、納期通りにプロジェクトを完遂することがプロジェクトの成功であることが一般的です。
一方で、プロダクトマネージャーはプロジェクトを完遂させることだけがゴールではありません。たとえ予算内で、納期通りに品質基準を満たしたプロダクトを作れたとしても、ユーザーへの提供価値が弱かったり、事業収益性を向上できていなかったり、プロダクトのビジョンが実現できていなかったならば成功とは決して言えません。その観点から「なぜ、何をやるのか」というところから考えていく必要があります。

→差分をどう埋めるか
関わってきたプロジェクトの目的、「なぜそのプロジェクトがスタートしたのか」「顧客が何に困っていたのか」を理解し、それを意識しながらプロジェクト推進や顧客への提案を行ってきたことをアピールしましょう。
上記が語れない場合は今参画しているプロジェクトにおける上記の問いの答えをすぐに取りに行きましょう!

②納期はなく、終わりなき改善

プロジェクトマネージャーは明確な納期が設定されたプロジェクトを完遂させることがミッションです。
一方でプロダクトマネージャーの仕事には基本的には終わりがありません。担当となったプロダクトや機能を成功に導くために、常に改善すべき点を探し、解くべき課題の形に整え、プロダクトの成長につなげていきます。
これはプロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメントの違いともいえるポイントです。プロダクトマネジメントにおけるプロダクトの改善のためには多くのプロジェクトが走っています。プロダクトマネジメントはプロダクトマネジメントを内包する概念なのです。

→差分をどう埋めるか
現在参画しているプロジェクトにより「解かれる課題」と「解かれない課題」を考えてみましょう。「解かれない課題」の解決を顧客や自社のプロジェクトの責任者に提案してみるのも良いかもしれません。

③関係者はさらに多様

DX人材の仕事も十分に多くの関係者がおり、合意形成やプロジェクト推進には大変な労力がかかっていますよね。しかし、プロダクトマネージャーはさらに多くの関係者とのやり取りや合意形成が発生します。
・顧客
・開発でかかわるエンジニア、エンジニアリングマネージャー
・プロダクトのユーザービリティ―を考えるUXデザイナー、UIデザイナー
・顧客の多くの課題を見、要望を聞いてくる営業やカスタマーサクセス
・プロダクトが所属する事業部の事業責任者
・プロダクトをどう市場に届けるかを考えるマーケティング担当者
などなど…

職種が変われば同じプロダクトでも意見や進みたい方向性が大きく違ってきます。そんな中でどこかに偏ることなく、プロダクトの責任者としての矜持をもってあらゆる決断を責任者として行っていく、そんな胆力も必要になるのです。

→差分をどう埋めるか
現職でも、いろいろな職種の人と関わりに行きましょう。顧客への営業現場に同席させてもらうなどはしやすいかもしれません。自分の仕事だけでなく、他職種のメンバーがどんな思いや社内の力学で働き、発言しているのかを理解するようにしましょう。

プロダクトマネージャーのキャリアを検討してみませんか?

いろいろな企業のプロダクトマネージャー採用の打ち合わせの中で、ITコンサルタントやSIerのプロジェクトマネージャー等、いわゆるDX人材の需要が非常に高まっていることを感じます。

SI、ITコンサル、ベンダー、社内ITが主流だったDX人材の新たなキャリアの選択肢として、プロダクトマネージャーをぜひ検討してみませんか?

【主なご紹介先企業例】
リクルート」「マネーフォワード」「ラクス」「インフォマート」「ファインディ」「ウェルスナビ」他多数

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 https://www.kandc.com/jobinfo/eng/

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(担当コンサルタント:松永拓也

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