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ITコンサルのネクストキャリア~コンサルか、事業会社か?~

先日9月10日に、33回目となる弊社主催の汐留アカデミーを開催しました。

今回は下記の方々をお迎えし、「ITコンサルのネクストキャリア~コンサルか、事業会社か?~」をテーマに、実体験をもとにしたリアルなディスカッションが繰り広げられました。

・元アバナード株式会社代表取締役 株式会社クライス&カンパニー アドバイザー 安間 裕 様
・株式会社ジンズホールディングス 執行役員 CIO 松田 真一郎 様
・株式会社プテロン・コンサルティング 代表取締役社長 山田 啓之 様

是非、レポートもご覧ください。
https://www.kandc.com/academy/report/033/

ITコンサルのネクストキャリアとしてコンサルが良いのか?事業会社が良いのか?はこれまでも度々議論されてきた永遠のテーマとも呼ぶべき話題です。今回は事業会社の勤務経験やアクセンチュア・アバナードといったファームでの代表経験がある安間さん、アクセンチュアのMDを経て現在ジンズホールディングスでCIOを務める松田さん、そしてNRIで20年コンサルタント経験を積み独立されたプテロン・コンサルティングの山田さんをモデレーターに迎えて、コンサル・事業会社双方の観点からお話を伺いました。

コンサルのパートナー・MD、事業会社CIOの本音(やりがいと大変さ)

最初のアジェンダであった「コンサルのパートナー・MD、事業会社CIOの本音(やりがいと大変さ)」について、コンサルタントの仕事はバードビューでありクライアントと自ファーム双方のWinWinをみるといった点や、組織の成長のために新しい仕事の機会をつくったり、人材育成をするといった点が挙がりました。事業会社については、全て自分たちで決めること、そしてイノベーションをけん引するために自分が責任を持つという姿勢、IT部門のみならず全社員のリテラシーけん引と責任の幅の広さについてが触れられました。
印象的だったのは昨今のITDXニーズを反映したような、デジタルで会社や世の中を変えるといった機運や、ITDX人材が色んなレイヤーで必要とされていて活躍の幅が広がっているというお話です。

話題はそこから育成へと移ります。ファームが育たざるを得ないブリザード環境であることは皆さんも想像に易いかと思いますが、小規模な事業会社のIT部門で高い専門性を持ちながらピラミッド的にキャリアを積んでいくことの難しさや、自社で現場社員をIT部門にトランスファーさせた事例をお伺いできたことでリアルな事業会社のIT人材事情が垣間見れたように思えます。

これからのITコンサルタント、事業会社IT部門に求められること

70万人から100万人のIT人材が足りないと叫ばれる中、これからの時代にITコンサルや事業会社のIT部門として何が求められてくるのか?安間さんと松田さんは、共にコンサルにおいても事業会社においても切磋琢磨しなければならないことに変わりないという意見で一致していました。
安間さんが仰るように、どんどんデジタルが進み、シンギュラリティが起き始めている昨今。この過渡期に生きているということは時代を創れることを意味します。この状況を楽しい、ラッキーと捉えて楽しんでいくことがコンサルにも事業会社にも求められてきます。

事業会社であれば事業会社だからこそ出来るチャレンジがありますし、コンサルであればコンサルだからこそ発揮できる価値があります。
自分の所属に関係なく、目の前の課題やクライアントに向き合うマインドの重要性はITDX人材のみならず、この時代に生きるビジネスマンの普遍的なテーマのようにも思えました。

コンサルで活躍する人と事業会社で活躍する人の違い、どんな人が向いているか

では、果たしてどんな人がコンサル・事業会社で活躍をするのか?どんな人が向いているのか。
水取り紙のように様々なことを知ったりすることを楽しめて、色んな人との協業が出来るいい人であれという一言には、安間さんだからこそ語れるコンサルタントのあるべき姿が詰まっていました。
松田さんからは自分事として考えるという事業会社において大事な観点だけではなく、顧客接点をもつジンズホールディングスさんならではの観点も踏まえて、実際に現場に足を運んでお客さんが使って幸せか、仲間が幸せに働けているかをみているというお話がありました。事業会社のビジョンやミッションに共感し、自走できるプロフェッショナルとして様々な専門家とコラボレーションしていくことの重要性が感じられました。

コンサルか、事業会社か?の決着や如何に

汐留アカデミーを通じて再認識したことは、次々に新しい技術が生まれて事業に適用されていく現代において、置かれた立場に関係なく常に自らの知識をアップデートしチャレンジし続けることの重要性です。私たちもデジタルプロフェッショナルに伴走するキャリアコンサルタントとして、皆さんとともに進化と挑戦をし続けなければならないなと感じた時間となりました。

今回はITコンサルのネクストキャリアをテーマとして取り扱ってきましたが、コンサルと事業会社どちらが良いのかの結論は「個人の意思決定でしかない」という松田さんの一言に集約されるかと思います。コンサルでも事業会社でも選んだ道を自分が良いと思えることが一番ですし、それを自分で正解にしていくしかありません。

ご自身にとっては何がベストな選択肢なのか?私たちクライス&カンパニーでは最新の転職事例や個社の情報を踏まえて候補者さんにアドバイスをしています。キャリアについてお考えでしたら、お気軽にご相談ください!
https://www.kandc.com/digital/entry/

(担当コンサルタント:櫻内智子

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