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DX転職コラム
結局のところ、自己応募と人材紹介会社経由どっちがいいの?
今日は候補者の方からよく聞かれる、「自己応募と人材紹介会社経由どっちがいいんですか?」という質問について、私が面談の際にどうお答えしているかを元にお伝えしたいと思います。
転職活動における応募方法の種類
転職活動をする時、実は色々な応募方法があります。
・企業HPから直接応募
・リファラル(知り合いからの誘い・紹介)
・転職サイトやSNSでの企業からのダイレクトスカウト
・人材紹介会社(転職エージェント)経由での応募
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
one&onlyの企業なら採用HPからの直接応募がおススメ
まず企業の採用HPから直接応募するケース。
このパターンは、前提として行きたい企業が定まっているケースが大半でしょう。
例えば、「Googleの選考を受けたい!他の企業は興味ない!」という方のイメージです。
予め自分で下調べもしていて志望度も高く、かつ面接対策などをあまり必要としていない方は、この方法がシンプルで手っ取り早いでしょう。
直接応募のデメリットは、全部自分でやらないといけないことです。例えば直接応募の場合は年収や入社日、ポジションの交渉など、言いにくいことや聞きにくいことも含めて自分自身で企業とコミュニケーションを取る必要があります。
リアルな口コミで安心して入りたいならリファラル
最近特にデジタルプロフェッショナルの方を中心に増えているのが知り合いからの誘いや紹介による転職、いわゆるリファラル採用です。
応募先の社員でもある知り合いから気軽に内情を聞くことで、安心して入社できることがリファラル採用の一番のメリットです。紹介してくれる知人の方との関係性が深いほど、面接官からは聞けないようなリアルな話を踏み込んで聞くことができます。
社員でなければ知りえない内情まで聞けるのはリファラルならではのメリットですね。
面接前段階で同僚の方を紹介してもらうことも柔軟にアレンジ可能です。
ちなみに、実はリファラル採用は候補者以上に企業にとってメリットが大きな採用手法です。
一緒に働きたい人を自社に誘うので、スキル・人物面でのミスマッチが低い場合が多いですし、何よりも人材紹介会社や転職サイトを利用するよりも採用コストが非常に低く済みます。
このため、リファラル採用を導入している企業では、採用決定に至った場合、社員に対して数万円~百万円近い報酬が与えられることがあります。
裏返しになりますが、リファラル採用のデメリットとしては、その知人の方が言うことだけを信用していいのか?ということに尽きます。
実は知人の誘いで転職したが入ってみたら話が違った、入社後すぐ知人が転職してしまった、などのケースをリファラル採用の場合しばしば耳にすることがあります。
また、知人の方はあくまでご自身の身近な情報をお伝えしているので、悪気が無くとも、情報が偏っている場合があります。
リファラル採用で高い報酬制度を設けている企業の場合は、報酬を得ることを目的として知人を勧誘するケースもあると聞きます。
知人の方はあくまでプロのキャリアコンサルタントではないということにご注意ください。
まだ見ぬ企業からの理想のスカウトを待ちたいならダイレクトスカウト
昨今多くの方が登録しているダイレクトスカウトですが、スカウトメールが届くと単純に嬉しいものです、
「え、この企業から?」という憧れの企業や意外な企業からお声をかけられることもあるでしょう。
受け身で待てるというのがミソで、転職したいけどいい企業が見つからないという方や急いで転職する必要がない方にはオススメです。
企業からカジュアル面談のお誘いが来ることもあるので、通常の選考よりもスピーディーかつ手軽にお話を聴くことができるのも大きなメリットです。
ただ、デジプロ人材の方は毎日大量のメールが送られてくるので、一体どの会社が自分に合っているのかが分からなくなってしまうのも悩ましいところ。
「一体どこが自分の希望を叶えられる企業なの?」と頭を抱える方も少なくないのではないでしょうか?
有り難い話ですが、デジプロ人材の方には情報過多になるのも一つのデメリットなのかもしれません。
キャリアそのもののアドバイスが欲しいなら人材紹介会社に相談しましょう
人材紹介会社を使うメリットはたくさんありますが、一番は転職をした方がいいかどうかも含めたキャリア全般の相談ができることにあります。
転職活動の中で重要な局面はいくつかありますが、その中でも、活動初期のキャリアの方向性や受ける企業を決めるフェーズと意思決定を行うフェーズが最も重要だと私は考えています。
企業に直接応募する場合も、リファラルで知人に頼る場合も、自社に入ってもらうことが前提でお話を進めます。
転職することをまだ決め切れていない場合の中長期な相談や、その方の価値観や志向に合わせたキャリアの方向性の提案や、選考が進んで複数の内定が出た時にどう意思決定するのかなど、本当に相談に乗って欲しい時にフラットなプロの視点でアドバイスできるのが人材紹介会社を使う最大のメリットだと思います。
ただ、これは本当に嘆かわしい話なのですが、人材紹介会社の質はピンキリなのが人材業界の実情です。
高い紹介料を得るために、候補者の方の志向を無視してゴリ押しで案件を勧めてくる人材紹介会社も中にはいます。
ですので、人材紹介会社を選ぶ際は本当に人生を預けるパートナーとして信頼できる人かどうかをしっかりと見極めた上で選ぶ必要があります。
もし迷った際は周りの転職経験者の方に紹介してもらうのもオススメです。実際、クライス&カンパニーでも過去ご支援した方のご紹介で、ご友人やご家族の転職相談を依頼されるケースがかなり多いです。
結局のところ、自己応募と人材紹介会社経由どっちがいいの?
結局のところ、候補者の方のご状況や目的によって適した応募方法は異なりますので、今回の記事を参考に選んでくださいね。
人生を左右する大事な転職活動。皆さんに合った手法で、やって良かったと思えるものにしてください!
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(担当コンサルタント:和田智行)