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いま、なぜSIの経験・スキルが転職市場で大人気なのか? 

2023年はデジタルプロフェッショナル分野の採用市場は活況でした。事業会社・プロフェッショナルサービス共に、ビジネスサイド、マネジメントサイド、テクノロジーサイド問わず全方位的に採用ニーズが高い状況が続いていました。

2024年も、おそらくこの状況は続くと思います。現在もクライアント企業様からの依頼はCreation、Operation、Difenseの全領域で多く、人材不足感はまだまだ高い状況です。

<DX転職コラム:デジタルプロフェッショナル領域の転職市場 >

そんな中、SIの経験者を求める企業・ポジションが増えています。

これまでより、SI経験が幅広い領域で求められている

以前から、慢性的なエンジニア不足によるSI経験者の底堅い採用ニーズはありました。ただ、直近の傾向として、これまでよりも幅広い領域で評価され、企業が採用ターゲットとしてSI経験者を求める動きが出ています。

【Case:事業会社】

昨今の流れから「DXを強化するぞ!」と言っている企業が多いのはご存知の通りですが、本気で取り組んでいる企業も増えています。そのような企業の特徴のひとつに、内製化を進める動きが出ています。これまでよりも変化への対応にスピードが求められる中、内製できる体制を作る企業が増えています。
※こちらは、ご参考までに。

【DX推進企業の成功事例8選】注目すべき国内企業の事例を厳選してレポート >

また、これまではデジタル・ITの企画とシステム構築・運用を別の組織に分け、業務や権限・役割が分断されている企業(特に大手企業)が多くありました(今もありますが)。そのため、企画を担う部門はコンサルタントを求め、SI経験者はシステムの構築・運用を担う部門へ転職するケースが多かったです。
ただ、企画と開発が別のため、絵に描いたものがカタチにならない、カタチにした後のことを想定してないので上手く稼働しない、といったことが少なくありません。
プロフェッショナルサービスの方も、こんなクライアントに覚えがあるのではないでしょうか?

このような状況を改善するため、DXを担う部門をひとつにし、戦略立案~開発・運用までを一気通貫で推進する組織を内製する企業も増えています。
実装をイメ-ジしたうえで実現可能な戦略・プランを作る、その戦略・プランをカタチにするためベンダーとの協業や取りまとめを的確にリードする、といったことが重要となり、それぞれに開発経験や技術の知識が求められるようになりました。
これらを背景に、「いま手を動かしていなくても、実際に手を動かして開発した経験は必要」といったようにスクラッチ開発経験のニーズが増えています。

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【Case:プロフェッショナルサービス】

上述しました事業会社の動きから、戦略立案~開発・運用までをワンストップで支援することが求められるようになり、コンサルティング企業とSI企業のビジネス領域がますますクロスするようになってきました。
大手外資系ファームがSI企業を買収してサービスの領域を広げたり、大手ベンダーがコンサル部門を強化したり。それぞれに必要な人材を採用する。
この動きは今に始まった話ではありませんが、コンサルティングファームの採用ニーズに変化が出てきています。

某大手コンサルティングファームでは、今後ますます戦略にデジタルは欠かせなくなると考え、ビジネスとITの両方がわかる人材の育成に力を入れています。
新卒採用者に関してはこれをベースに育成していけば良いのですが、中途採用者となると両方を兼ね備えた人材を見つけるのは難しい。そのため、下記のようにどちらかに強みがある方を採用し、足りないものを身に着けることになります。

A:ビジネスがわかる人がITをキャッチアップする
B:ITがわかる人がビジネスをキャッチアップする

それでは、どちらのパターンが早期にキャッチアップできると思いますか?
そのファーム曰く、答えはBということです。
「ベーシックなスキル・能力を持っている」というのが前提になりますが、オンボーディングをはじめ、各種研修・トレーニングやOJTを通してBの方がより早くキャッチアップする傾向が強いということで、コンサルティングファーム出身者はもちろんですが、SI経験者の採用もこれまで以上に強化しています。

これを背景に、これまで業界・業務知識がないと厳しかったIndustry UnitでもITバックグラウンドの内容によっては業界・業務知識がそれほどなくても採用するといったケースも出ています。
クライアントからのDXニーズの高さから、これまでよりもITおよびSI経験を評価する傾向が強くなっています。

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目指すキャリアにあわせて必要な経験・スキルを身に着けることが必要

もちろん、SI経験なら何でも評価されるのか、となると話は変わってきます。市場のトレンドとして評価される技術領域はありますし、業界・業務の知見があれば間違いなくプラスの評価となります。
ただ、これらはみなさんのご志向によっても変わってきますので、どのようなキャリアを目指すのか、そのためにどのような経験・スキルを身に着けるのか、などを考えて行動することが重要です。
また、特定の技術や業務というだけでなく、ベーシックなスキル・ポータブルスキルなどの地力を身に着けることも大事です。この点は、日々の業務で高めていくことが可能ですし、取り組み方で変わってきます。

このあたりについては、また改めてお伝えできればと思いますが、気になる方はもちろん、キャリアや転職についてお考えの方は、是非こちらからエントリーください。

https://www.kandc.com/digital/entry/

(担当コンサルタント:半藤剛

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