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大企業か、ベンチャーか!?悩ましいITコンサルタントにお勧めの第3の転職先

事業会社への転職をお考えのITコンサルタントの方からご相談をいただく際に、「自分はあまり堅すぎる大手は合わないと思う。でもベンチャーはちょっと…」と言われるケースがあります。

ITコンサルタントの方を求めている事業会社への転職は年々多様化してきており、大企業とベンチャーの良い面を”両取り”できるような環境も生まれつつあるように感じます。

そこで今回は、大企業やベンチャーとあわせてご検討いただきたい事業会社の第3の転職先についてお伝えします。

事業会社への転職に求めることのプライオリティは何か

本題に入る前に、まず考えてみていただきたいことがあります。

今回の転職であなたが事業会社への転職に求めることは何でしょうか?

というのも、よくキャリア面談でITコンサルタントの方から

「自分には、事業会社でどのような転職先があるのか?」

と聞かれるのですが、その答えはその方が事業会社への転職に求めることのプライオリティによって変わるためです。このプライオリティとは、例えば下記のようなものが挙げられます。

・働きやすさ ※WLB(ワークライフバランス)の改善
・会社のネームバリュー、ブランド
・年収水準
・ヒト・モノ・カネ・情報等の経営資源の潤沢さ
・経営トップのIT投資やDX推進への本気度の高さ、意思決定の速さ
・任される役割やポジション、裁量の大きさ

・・・等々。この他にも、事業会社への転職に求めることのプライオリティとして、個々人の大事にしたい要素があるかと思います。ただ、現実的にすべてを叶えるのは難しいため、プライオリティの高い(=譲れない)ものは何なのかを明確にする必要があります。

とは言え、誰もが知っているような企業に転職したい場合は大企業という選択になるものの、意思決定のスピードは遅いかもしれませんし、自分で裁量を持って決められる立場になるまでには5年~10年と時間がかかる可能性があります。また、本当は経営陣のすぐ近くで意思決定に携われるベンチャーに関心が高いけれども、年収も大幅に下がり家族も知らないような企業ではなかなかチャレンジできない…と、なかなか方向性が定まらず一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大企業とベンチャー両方の良い点を兼ね備えた環境とはどのような転職先があるか

自分が大企業・ベンチャーのどちらに向いているのか、また今後のキャリアの方向性としてどちらが良いのかが明確でない場合、まずは両方の可能性を模索してみる(具体的にはそれぞれ興味のある企業と面談等で接点を持ってみる)ことも有効です。それに加えて、大企業とベンチャーの両方の良い面を持つ第3の転職先もぜひ知っていただければと思います。

具体的には、下記の①②のような企業が該当するかと考えられます。

① 大企業のデジタル戦略子会社、ジョイントベンチャー

総合商社や大手デベロッパーがデジタル戦略に特化した新会社を設立し、デジタル領域やプロジェクトマネジメントに強いITコンサルタントを求めているケースです。大企業の資本力や強力なアセット・ネットワークと、新会社ならではのコンパクトな組織やスピード感が共存している環境と言えます。

■ご紹介先企業例:

エムシーデジタルInsightEdgeTFHD digital など

② 第2創業期としてテックカンパニーへ変革中のレガシー企業

ものづくりやインフラ産業など、長い歴史があり強いビジネス基盤を有している企業が第2創業期として本気で全社的なDXや新規事業の立ち上げを推進すべく、本気度の高い経営トップと共に変革やDXをリードいただけるITコンサルタントを求めているケースです。オーナー企業であるが故に意思決定が非常に迅速に行われることも多く、大き過ぎず小さ過ぎずという規模で手触り感を持ってインパクトを出していける点が魅力です。

■ご紹介先企業例:

矢崎総業ヤマシタマイスターエンジニアリング など

① ②に共通する点として、いずれもベースとなるビジネス基盤や資金力がありしっかり腰を据えてDXや新規事業に取り組める環境であること、一方でスタートアップに近いスピード感や事業・組織の成長角度を味わえることが挙げられます。更に言えば、企業にもよりますし選考でのご評価やポジション次第ではあるものの、ITコンサルタントのマネージャークラスの方であれば、現年収と近しい水準で転職できる可能性が高いという観点からも、事業会社に移る上ではかなり希少な機会かと思います。

自分が大事にしたいことの本質に目を向けて、視野を広げてキャリアを検討する

日々ビジネスやテクノロジーの進化は目覚ましく、大企業の統合や新たなスタートアップの台頭、外資系企業の参入などに伴い、各企業の求人ニーズも常に変化していきます。そのため、今回ご紹介した①②に限らず、また今後もその時々のマーケットの変化に応じてITコンサルタントの方にとってのキャリアの選択肢は移り変わっていくことが想定されます。

常にマーケットニーズの変化に対してアンテナを立てておき、必要な情報を掴んでおくことも大事なことですが、それ以上に重要なのは、「自分が次のキャリアで何を実現したいのか?」「なぜ事業会社なのか、自身にとって譲れないことは何なのか?」という本質的な転職の目的をクリアにした上で、視野を広げて転職先を検討することです。仮に初めて聞く企業であっても、魅力的な経営陣やビジネスやマーケットの伸びしろの可能性、自身のバリューを発揮して良いキャリアが積める環境だということが感じられれば、転職先として一気に興味関心度合いが高まるかもしれません。

今回は、ITコンサルタントの方にお勧めしたい事業会社の第3の転職先についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

ご自身にとってのベストな選択肢を壁打ちしながら探っていきたい、というリクエストも大歓迎ですので、ぜひお気軽にご相談ください! 

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(担当コンサルタント:神田 昭子

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