プロダクトマネージャーとしてのキャリアの相談相手を求めていた
今回の転職活動の経緯をお聞かせください。
実は、もともと転職するつもりはなかったんです。PdM(プロダクトマネージャー)としてスキルを高めたいと情報収集しているうちに、『プロダクトマネジメントのすべて』という本を読み、著者でPdMを経験している及川卓也さんのことを知りました。
及川さんの記事を読む中で「PdMとしてのキャリアを考えたいなら、クライス&カンパニーに相談してみるべきだ」と記載されていたんです。PdMとして成長しなければという想いがあったので、クライス&カンパニーに登録をしました。
クライス&カンパニーに登録後、前職の業績が悪化し投資フェーズだった担当プロダクトの組織が縮小されることに。会社に残って違う職種に転向するか転職するかという二択から選ばざるを得なくなり、PdMとして転職する道を選択しました。
PdMとして、どんな悩みがあったのでしょうか。
前職では不動産系のIT会社に7年在籍し、BtoCプロダクトの立ち上げ責任者でした。メンバーはエンジニアとデザイナーが1名ずつという構成で、私が開発とデザイン以外の、SEOや広告、PRや広報など、幅広い領域を担当。
当時、私はプロダクトの伸び悩みを感じていました。競合分析・市場分析をしきれていなかったですし、随時最適な意思決定をしているつもりでも、全体を見通すと最適な意思決定ではなかったと思うこともあってモヤモヤしていました。自分の仕事が点と点のようで、線としてつながっていなかった感覚です。
そこで、プロダクトマネジメントを学ぼうと情報収集をはじめ、及川さんを始め色んな記事や書籍を読みました。そこで自分はPdMという職種だったことを知りました(笑)。
学んでいく中で、プロダクトにとって最終的に大事なのは、プロダクトのミッションやビジョンなどのコアだと理解するようになります。
私がPdMのスキルを高められれば、フレームワークを使ってターゲットユーザーを考え、ペイン・ゲインを考えて進められ、プロダクトの成長も加速するのではと考えたんです。
それに、PdMが整合性のとれない判断をすることで、開発メンバーのモチベーションが低下することも感じており、自分が納得して自信をもった意思決定ができれば、メンバーや経営層に対しての説得力も増すだろうと思っていたんです。