「21世紀のなめらかな働き方を創出する」ことが最終的なゴール。
及川
まずは渡部さんがCTOとプロダクト責任者を務めるKaizen Platformについて、どのような企業なのかご紹介いただけますか。
渡部
Kaizen Platformは、リクルートに在籍していた現CEOの須藤(憲司氏)が2013年に起ち上げた企業です。
須藤はリクルートでデジタル領域のマーケッターとして活躍していましたが、業務の中でいろいろな問題意識を抱え、それを解決するために生まれたのがKaizen Platformです。私たちが掲げるポリシーは、人間の創造力とテクノロジーとデータの蓄積を組み合わせることで、世界をもっとKAIZENしていくこと。
たとえば創業時から繰り広げているUXソリューションは、WebサイトのUX改善を図りたいお客様に簡単にA/Bテストを行えるツールを提供し、クラウドソーシングによって全国各地にいるグロースハッカーの知恵を集め、最適なWebデザインを導き出すものです。そして、コンバージョン向上につながった事例のデータを集めて蓄積し、それを新たなUX改善に活かすというPDCAサイクルでソリューションの質を高めています。
つまり、私たちが持つテクノロジーと蓄積されたデータが使えるプラットフォームを構築し、さまざまな改善を望むお客様からの案件をオープンにして課題解決のためのクリエイティブを募れば、いろんな人の情熱と才能が解き放たれる場が創れるんじゃないか。そんなビジョンを私たちは抱いており、「21世紀のなめらかな働き方を創出する」ことを最終的なゴールに据えています。
及川
たいへん意義のある取り組みだと思います。そうしたビジョンのもと、どのようなサービスを現在展開されているのでしょうか。
渡部
先ほどお話しした、創業時から手がけているUX改善のための“UXソリューション”に加えて、3年ほど前に新規事業として“動画ソリューション”を起ち上げました。
これは、UXソリューションでお客様のランディングページ(LP)の改善で成果を上げるうち、LPに誘導するための広告も改善してほしいという要望を受けて開発したものです。なかでも主流になりつつある動画広告にフォーカスしたのが“KAIZEN Ad”。こちらもクラウドソーシングで多くのクリエイターの力を借りながら動画を制作し、視聴数とと効果を検証しながら改善を図っていくサービスです。現在はFacebookやAmazon、Googleなどのプラットフォーマーの公式パートナーとして高い評価を得ています。
さらに、近年のDX化の波を受けて、業務のラストワンマイルのデジタル化を実現する“DXソリューション”にも取り組んでいます。これは動画ソリューションで培ったノウハウを広告以外にも展開するもので、特に営業資料を動画化して営業活動を改善する“KAIZEN Sales”がコロナ禍の影響もあって評判を呼んでいます。
この“UXソリューション”“動画ソリューション”“DXソリューション”が現在の当社の3本柱であり、それぞれサービス間の連携も図りながら事業を拡大しています。