スカウトサービスだけでは、ミスマッチが起こりがちになる。
今回の転職活動の経緯や背景をお聞かせください。
私のこれまでの経歴をお話ししますと、新卒でITエンジニアとして凸版印刷に入社し、その後、さらなる成長を求めてリクルートテクノロジーズへ転職しました。そこでの経験から、「どう作るか」だけではなく「何を作るか」まで自ら意思決定してユーザーに価値を届けるプロダクトマネジメントを強く志向するようになり、それを究めたいとCAMPFIREに参画しました。
CAMPFIREではプロダクトマネージャーとして新規事業を担当することになったのですが、こちらが想定していたよりも体制が整っておらず、本来のプロダクトマネジメント以外の業務、たとえばバックエンドのシステムの運用やカスタマーサポートなどにも力を割かれ、結果として「何でも屋」になってしまいました。これまでのキャリアを切り売りしているような感じでした。このような環境ではプロダクトマネージャーとしての成長は望めないと、再び転職を考えるようになったのです。
転職活動はどのように行われたのでしょうか。
スカウトサービスと転職エージェントの両方を利用しました。前回の転職では、スカウトサービスでCAMPFIREからオファーをいただいて決めたのですが、先ほどもお話ししました通り、やりたいことが実現できず、結果として1年強で再度転職することになってしまった。面接の際に期待されている具体的な役割を見抜けなかったという反省もあって、今回は第三者からのアドバイスが受けられるエージェントサービスも積極的に活用しようと。
ただ、以前にエージェントを使った時、自分の経歴や希望を説明するコミュニケーションコストが大きく、なかにはプロダクトマネージャーという職種を理解していないエージェントの方もいらっしゃって、負荷がかかる割にはそれほど的確な提案をいただけなかった。転職活動を進める上ではあまり効率的でないと思っていたのが正直なところです。