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INTERVIEW 012

2022 Nov 08

Magic Momentのプロダクトマネージャーに決定

プロダクトという仕掛けを通して課題を解決し、面白い世界を実現し続けていきたい

PROFILE

株式会社 Magic Moment
VP, Product Management

中村将平氏

2009年に株式会社キャリアデザインセンターに新卒入社。2012年に株式会社リクルートマーケティングパートナーズに転職し、スタディサプリのプロダクトマネジメントや事業開発を担当する。その後、2020年に株式会社カケハシに入社。薬局の経営をサポートするMusubiのプロダクトマネージャーを務める。Magic Moment のコアバリューである GO TRUE WAY に共感し、2021年11月に株式会社 Magic Moment にジョイン。プロダクトマネージャーとして Magic Moment Playbook の価値最大化に向けた舵取りを担う。プロダクトマネジメントチームの責任者を務める。

POINT
思考がクリアになり、転職に対する考えや方向性を定められた
代表の強くブレない想いが、最終的な決め手だった
PdMとして重要な、プロダクトの指針をもつまでに4ヶ月かかった
営業出身の代表によるプロダクトへの関わり方は、入社を決める前に確認した

思考がクリアになり、転職に対する考えや方向性を定められた

今回の転職活動の経緯や背景をお聞かせください。

プロダクトマネージャー(以下PdM)として、プロダクト開発を通じて、世の中の課題を解決し、実現したい世界を描く仕事を経験してきました。

前職でもハッピーではありましたが、プロダクトとしてもう少し手前のフェーズに関わってみたいと思うようになりました。例えば、ローンチして間もなかったり、戦略やプロダクトの提供価値にいくつかオプションがあったりする状態です。

そして、会社のビジョンに共感できてワクワクするような環境で、PdMとしての経験を高めていきたいと考えるようになりました。

企業選びの軸は、業界や企業としてのフェーズなどもありますが、一番重視していたのは「会社としてのビジョンにどれだけ共感できるか」です。そのうえで、自分のアイデアを出して推進できる環境を求めていました。

エージェントの中でクライス&カンパニーを選んだのはどうしてですか。

実は、前職に転職をするとき、複数の紹介会社を利用していて、クライス&カンパニーの武田さんにお世話になっていたんです。

そのときは、別の紹介会社から紹介された会社に入社を決めたのですが、ほかにも内定をいただいていた企業はすべてクライス&カンパニーさん経由でした。

クライス&カンパニーさんで転職を決めたわけではなかったのですが、コンサルタントの武田さんは、他のエージェントの担当者さんと比べて親身に相談に乗っていただいた印象がありました。

一般的に、キャリアコンサルタントの方は、求職者と転職市場の市況をマッチさせて、次のキャリアの提案をすることが多いと思います。例えば、他社さんの場合は求人をいくつか紹介し、その中から僕が求人を選び、選んだ理由を話します。そういった流れで、考えを確認していくアプローチが多い印象です。

しかし、武田さんは他のコンサルタントと違いました。まず、僕自身のことや現在の環境、考えを深く理解しようとしてくれていると感じたんです。その上で、「こんな風に考えるといいんじゃないですか」というアドバイスをしてくれました。

武田さんとの対話によって、自分自身の思考がクリアになり、転職に対する考えや方向性を定められたんです。もし次に転職することがあれば、また武田さんに相談したいと思っていたので、今回転職を考えはじめたときに相談しました。

代表の強くブレない想いが、最終的な決め手だった

なぜ転職先として株式会社 Magic Moment を選ばれたのでしょうか。

武田さんとの面談前に、クライス&カンパニーさんの求人サイトを確認していて Magic Moment の求人が目に入り、会社の目指す方向性に興味をもちました。

特に興味をもったのは、Magic Moment のプロダクトが、短期的な売上ではなく、長期的に営業組織が成果を出せる状態を実現したいと考えられていることです。

「営業活動の効率化に留まらず、営業組織全体がいかに付加価値をさらにあげられるかを志向し、その結果を経営というレバレッジのきく領域まで広げたい」という考えに興味をもちました。

その後、選考を通じて代表の村尾に会いました。「営業や経営を経験してきて、営業現場にあるデータを活用して経営にインパクトを与えたい。既存の延長ではなくガラッと世界を変えていきたい」という強い想いを聞いたことが最終的な決め手でした。その想いに共感できたので、直感的に決めました。

会社としての課題や、うまくいっていない部分もあるという話も聞きましたが、会社の目指す方向性がぶれていなければいいと思いました。自分自身が課題解決できる部分もあると思いましたし、その結果うまくまわっていくんじゃないかと思えたからです。

選考を受け始めたら、すぐに5回の面接を調整してもらったので、内定までは1週間ほどとあっという間でした。

転職活動を進めていく中で、苦労したことはありましたか?

Magic Moment で内定が出るのが早かったので、正直なところ転職活動自体は苦労しませんでした。

ただ、転職活動をはじめたとき、前職の在籍期間はまだ1年4ヶ月くらいだったので、その点をどう受け取られるかという懸念はありました。実は、僕自身前職をそんなに早く辞めるとは思っていなかったんです。しかし、「自分の直感を信じたい、違う環境でチャレンジしたい」という想いで、転職活動をしていました。

Magic Moment の面接でどう伝えるべきか、少し悩みました。説明したら理解してもらえるかもしれないですが、正直なところ前職で何かをやりきったとは言えず、「すぐ辞める人なんだな」と思われる可能性もあると考えていたからです。

Magic Moment には「直感でいいと思っている」という自分の気持ちを率直に話すつもりでしたが、武田さんから「直感という言い方では伝わりにくいかもしれないので、中村さんの考えを少し深掘りしてみませんか」と言っていただいたんです。武田さんと話した結果、より僕自身の考えがクリアになりました。

PdMとして重要な、プロダクトの指針をもつまでに4ヶ月かかった

実際に株式会社 Magic Moment に入社されて、どのような感触を得ていますか。

2021年11月に入社して、10ヶ月ほどが過ぎました。想像通りだった部分とそうでない部分とありますが、結論としては非常に充実しています。

想像通りだったのは、代表の村尾が描くビジョン設定のブレが一切ないことです。足元がしっかりしているので、プロダクト開発の計画や届けたい価値が明確です。

プロダクトは僕が入社した時点で、ローンチして1年も経っていない状況でした。未成熟な部分が多く、伸ばせるポイントがいくつかあり、どの顧客セグメントを攻めるかといった議論の余地もある状況で、まさに僕が求めていた環境です。

想像していなかった部分についても教えてください。

想像していなかったのは、思った以上にカオスな状況だったことです。前職の同僚から「50名くらいならきっとカオスな状況だよ」と聞いていたんですが、想像以上でした。

課題の数がとにかく多い。課題のレイヤーはプロジェクト自体の課題やマネジメント、会社運営など、さまざまです。ただ、課題が多いことをどう捉えるか次第ですよね。課題に取り組むことで、どんどん解決されていくことは楽しいことでもあります。

もうひとつ想像と違ったのは、自分が価値を発揮できるまで4ヶ月ほどかかったことです。振り返ると、ドメイン知識や会社が実現したいことを深く理解し、自分が実現したいことを言語化してプロダクトの戦略企画を立案するまでにはけっこう時間がかかりましたね。

「PdM が入社して立ち上がるまでに数ヶ月はかかる」と以前聞いたことはあったんですが、正にそのくらいかかりました。プロダクト開発をする上では、ユーザーの課題を解決するときに、ジャンプアップして未来のユーザー体験を設計することが必要になります。それがなかなか難しかったですね。

経営者は現状を無視して、「こういう世界を実現したいんだ」と言っていく存在でいいと思うのですが、PdM はそうなってしまってはダメだと思っているんです。

Magic Moment には「GO TRUE WAY」というコアバリューがあります。本質的な、あるべき姿を大事にしている会社です。僕の考えでは、課題やビジョンの設定は TRUE を追い求めるべきですが、ソリューション開発はそうとも言いきれません。

目指したい未来に向けて、ここは階段を細かく設定するのか、あえてジャンプアップするのか、全体像をわかった上で企画をしていく必要がある。そうでないと、ちぐはぐしたプロダクトになってしまいます。PdM は、プロダクトがどう歩んでいくべきという指針をもてることが重要なんです。そこに至るまでに少し時間がかかりました。

僕自身の能力の限界もあると思いますし、理解できていない部分、処理できていない部分があったと思います。逆にそこが決まってからは早く動けるようになり、今は楽しんでいます。

営業出身の代表によるプロダクトへの関わり方は、入社を決める前に確認した

どのような人に、PdM として来てほしいですか?

大きく2つの要素があります。1つは僕らが目指している世界観や背景と課題の認識に共感して入り込んでくれる方であること。スタートアップ企業なので、価値観の共有ができることは非常に重要です。

2つめは、ユーザー体験の設計にとことんこだわる方であること。もちろん、プロジェクトマネジメントが得意なことや、ビジネス上のインパクトを出すために構造分解して考えて方向性を示せるといったスキルも重要です。

しかし、それ以上にユーザー体験にこだわって思考することを楽しいと思える方、こだわれる方に来ていただけることを望んでいます。

例えば、既存の顧客のオペレーション前提でユーザー体験を効率化するのではなく、「効率性を一気に高めるには、既存の業務オペレーションを1つ自動化して管理することにして、業務オペレーション自体を減らしませんか?」といった感じで、ユーザー体験を作っていけるといいと思うんですよね。

ユーザー体験については、PdM のみなさんは様々なことに取り組まれていると思うんです。NIU として顧客を深掘りしていく、自分たちがファーストユーザーである、などアプローチは様々です。

共通しているのは、「顧客のことを本当に理解した上で変えようと思えるか」。その根底に、本当にいいプロダクトを作りたい、顧客を理解したいという想いをもっていることが一番大事かと思います。

プロダクトに専念できる環境なのかを気にされる方は多いですが、いかがでしたか?

Magic Moment の場合は、村尾は CEO でありプロダクトオーナーでもあるという体制で、一緒に考えながらフィードバックをもらって作っている環境です。すごく理解してもらって一緒に考えてもらえていると感じています。

実を言うと、代表の村尾が営業出身であることは少し懸念していました。営業出身の代表が開発はすべて現場に任せて、オーダーだけを言われる環境は避けたいと思っていたからです。そのため、代表がプロダクトにどう関わっているのかは、入社を決める前に確認しました。

また、PdM やエンジニアチームの執行役員、代表の村尾それぞれに「何を課題に感じていますか?」と質問し、課題感を認識するようにもしました。

Magic Momentは「プロダクト開発に投資する」という宣言をしていて、関連するチームへ投資してくれていると感じています。

今後、どんな風に PdM としてキャリアを重ねていきたいですか?

プロダクトという仕掛けを通して課題を解決し、面白い世界を実現していくことに関わっていきたいです。プロダクトにどう関わっていくかは状況に応じて変わっていいと思っているのですが、どういった形であれ、自分自身がよりレバレッジのきく形で関わり貢献したいと考えています。

構成:久保佳那
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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