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INTERVIEW 020

2025 Apr 17

SORABITOのプロダクトマネージャーに決定

「ワクワクしたい」という漠然としたキャリアビジョンが、 コンサルタントの力を借りて明確になった。

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PROFILE

SORABITO株式会社
プロダクトマネージャー

中村理紗子氏

2019年4月に新卒で株式会社リクルートに入社。HR系のサービスのプロダクトマネジメントに携わり、2024年9月にSORABITO株式会社へ転職。現在、建設現場で行われる安全点検を効率化するサービス「GENBAx点検」のプロダクトマネージャーを務める。

POINT
もっと手触り感のあるプロダクトづくりがしたいと、転職を意識するように。
コンサルタントと壁打ちするなかで、どんどん内省が深まっていった。
迷いに迷った最終決断。そこでもコンサルタントが私の考えを整理してくれた。
転職が初めての方こそ、クライス&カンパニーを利用する価値が大いにある。

もっと手触り感のあるプロダクトづくりがしたいと、転職を意識するように。

まずは簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

私は新卒でリクルートに入社し、約5年半、HR系のサービスを担当していました。リクルートにはUXデザイナーコースで採用され、3年目からプロダクトマネージャー(PdM)のような役割を担い、課題に優先順位をつけてプロダクトを作っていくことに本格的に取り組み始めました。そのうち転職を考えるようになり、従業員40名ほどのスタートアップであるSORABITOに入社し、現在、建設現場で働く方々に向けた「GENBAx点検」というサービスのPdMを務めています。

中村さんが転職をお考えになられた理由を教えていただけますか。

前職で5年目の終わりぐらいに、「昔に比べるとワクワクと働けていないな」という思いが強まってきて、ちょうど30歳を迎えるタイミングだったこともあり、このままでいいのだろうかと自分のキャリアに疑問を覚えるようになりました。自分がワクワクと働いていたのは、社会人2年目の終わりから3年目にかけての頃。当時、新しいプロダクトをリリースして、お客様からのフィードバックを得て改善していくことに熱中していました。しかし、時間が経つにつれて、自分がドライブしていく感覚が少しずつ薄れ、もっと手触り感のあるプロダクトづくりがしたいと悩んでいたんですね。そんな折、信頼できそうなエージェントの方からスカウトをいただき、ちょっと相談してみようかなと行動を起こしたのが転職活動の始まりでした。

弊社に相談してみようと思われたのは、何がきっかけだったのでしょうか。

転職活動を進めるなかで、クライス&カンパニーを利用されて転職されたPdMの方の体験記を拝見し、非常に評価されていました。私もぜひ力をお借りしたいと、御社のホームページに自分からアクセスして登録させていただきました。実は御社と接触するまで、2カ月ぐらい他のエージェントの方と転職活動を進めていたんです。実際に企業を紹介していただいて何社か面接も受けたのですが、入社したいと思えるような企業にはなかなか出会えず、もう少し選択肢の幅を広げたいと思っていたところでした。

転職者の体験記をお読みになられて、弊社のどこに魅力をお感じになられたのでしょうか。

PdMへの理解が深く、候補者の方のいまのスキルセットを踏まえた上で、今後の成長を見越して転職先を提案してくださったという内容で、そこにとても興味を覚えました。というのも、その時点で何度か面接を受け、自分のスキルセットや成長ポイントが不明確であることを自覚し始めていて、そのあたりを御社に相談して整理できればという思いでコンタクトを取らせていただきました。

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コンサルタントと壁打ちするなかで、どんどん内省が深まっていった。

中村さんからご相談をいただき、弊社のコンサルタントの山本がご対応させていただきましたが、初回面談の印象はいかがでしたか。

良い意味でハッとさせられる時間だったというのが率直な印象です。初回面談で私が得たことは大きく二つあって、ひとつは転職理由が明確になりました。先ほど申し上げたように、私は「もっとワクワクと働きたい」というフワっとした気持ちで転職活動を始めて、「その企業のミッション・ビジョンにより共感し、その達成に向けて奮闘したい」とか「もう少し小さな組織でチーム感をもって働きたい」とか「もう少しユーザーに近いところでプロダクトを作りたい」とか漠然と軸は持っていたのですが、山本さんと壁打ちするなかで内省が深まっていったんですね。そして山本さんから「中村さんとお話ししていると、プロダクトの方向性を自分で考える経験をもっと積みたい、それで成長したいという意欲を感じたのですが、いかがですか?」と問いかけられて、まさにその通りだなと。いまの環境ではそれが果たせず、だからワクワクできないのだと気づかされて、山本さんとのコミュニケーションで自分が求めている機会を言語化することができました。

初回の面談でそこまで濃密な対話をされたのですね。あとはどのような気づきがあったのでしょうか。

もうひとつ、山本さんにご相談させていただいたのは、自分がどんな企業に惹かれるのかを明らかにしたいということです。「ミッション・ビジョンにより共感できる企業で働きたい」という軸はあったものの、会社によってピンと来たり来なかったりで、その感覚の違いがわからなかったんです。そのことを山本さんに告げると、その場でいろいろな企業のミッションやビジョンを例示いただいて、私がどう感じるのかを二人で確認していったんですね。そうしたやりとりを続けるうちに、私に響くのは「業界で働く一人ひとりの人生」にフォーカスしたミッションだということが見えてきて、非常に有意義な時間でした。

初回の面談以降、弊社からのサポートは中村さんのご期待に沿えるものでしたか。

ええ。まず御社に期待していたのは、転職の候補となる企業の幅を広げることでした。その点は本当に期待以上で、それこそSORABITOをはじめとしたこれまで知らなかった企業も含めて、私が選びづらくない程度の数の企業を提示いただき、その中から探していくことができたのはとてもありがたかったです。具体的には、2回に分けてそれぞれ約15社、計30社ほどご提示いただき、そのなかから絞り込んで3社ずつエントリーしました。

その際、どのような基準でエントリーする企業を選ばれたのでしょうか。

それぞれの企業のミッション・ビジョンを拝見させていただいて、自分に響くものであるかどうか。また、私としては日常的に使っていただけるプロダクト、ユーザーの毎日の業務に伴走するようなプロダクトを創りたいという気持ちがあって、その観点からもエントリーする企業を選ばせてもらいました。

実際に選考に臨まれてからは、面接などは順調に進みましたか。

いえ、面接は難儀しました。もともと自分のことを話すのが得意ではなく、最初はそれまでの成果や頑張ったことなどを相手にイメージしていただけるように話せなかったんです。これは山本さんにフォローしていただかないと無理だなと、こちらからお願いして面接の練習の場を設けていただきました。山本さんに面接官役を務めていただいて、模擬的な面談を行ったのですが、その時も山本さんから「話している内容から具体像が湧いてこないので、中村さんが思っているより詳細なところまで伝えたほうがいい」とアドバイスいただき、面接時のシナリオを自分の中で練り直しました。そしてもう一度、山本さんに面接の練習にお付き合いいただいて、課題だと思っていたことがクリアになってからは順調に進むようになった印象です。

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迷いに迷った最終決断。そこでもコンサルタントが私の考えを整理してくれた。

最終的には、何社から採用のオファーをいただいたのでしょうか。

3社からオファーをいただき、SORABITOともう一社ですごく迷いました。どちらも、ユーザーの毎日の働き方を大きく変えるプロダクトを手がけ、かつ、組織体制がフラットで自ら意思決定することが求められる環境で、私の志向とまさに合致していました。二社とも非常に魅力的で、もう一社のほうは成熟したベンチャーで上場も果たしており、良い意味で安定感や安心感がありました。一方、SORABITOはつい数週間前に山本さんからご紹介いただき、その時に初めて知ったスタートアップだったこともあり、本当にSORABITOに決めていいのだろうかと、実は直前になって不安を覚えてきて……。

そうしたなか、なぜSORABITOへの入社をご決断されたのでしょうか。

SORABITOを選んだ理由は大きく2つあって、ひとつはカルチャーフィットをより感じられたことです。業界を良くすることや、そのためのプロダクトを作ることをひたすらピュアに追いかけている方が多い印象で、そこがすごく自分に合っているように感じました。あともうひとつは、SORABITOは建設業界のバーティカルなSaaSを手がけており、特定の業界に深く入り込むのが面白そうだと思ったこと。個人的に私は建築が好きで、そこに関わる方々に対してサービスを提供することに魅力を覚えたのです。
オファー面談後に再度SORABITOの中の人と話す機会をもらったのですが、不安な気持ちを正直に吐露したところ「組織が小さいからこそ、自分の頑張りで会社の未来が変わる手応えがある」という話をしてくれ、飛び込もうという決意が生まれました。

いまお話のあったカルチャーフィットというのは、どんな場面でお感じになられたのでしょうか。

最初のカジュアル面談でお会いした、COOで今の私の直属の上司にあたる角谷(峻平氏)がプロダクトをとても誇らしげに話してくださったんですね。ピュアにプロダクトを愛しながら作っていることが感じられて、とても好感を抱きました。その後に会わせていただいたPdMやエンジニアの方々もみなそうで、本当にプロダクトを作ってユーザー課題を解決することが好きな人ばかりだという印象を受けました。そして最終面接でお会いした会長の青木(隆幸氏)が非常にビジョナリーで、本当に業界を変えたいという固い意志をお持ちの方だったんですね。建設業界が抱える課題の根深さなどをあらためてお話をしてくださり、「僕たちの会社だけでは変えられないから、いろんな会社とこんな共創をして変えていきたいんだ」ということを熱く語られて、とても素敵だなって思ったことを強く覚えています。オファー面談の日に、直前にSORABITOが毎月開催している社内イベントに参加し、そこでの体験も大いに惹かれたポイントでしたね。このイベントでは、各事業がビジョンに照らし合わせて、現在地と課題と今後の取り組みを発表して共有し、みんなでモチベーションを高めていらっしゃったんですね。こうした文化のもとで企業が運営されていることにも、たいへん良い印象を持ちました。

バーティカルなSaaSで特定業界にどっぷりと深く入っていくのは、前職と比較するとやはり感覚がまったく異なるのでしょうか。

そうですね。前職はやはりホリゾンタルというか、業界を問わずHRのサービスを提供していましたので、それに比べるとまったく違いますね。良いサービスを提供するためには、業界を深く知ることが何よりも大事であり、深く知るからこそ、業界に愛着をもってプロダクトづくりを進められる。私の性格的にはこちらのほうが合っていると感じていて、建設業界のニュースなどもすごく気になるようになりましたし、工事現場で働く方々を見かけると、思わず応援してしまいます(笑)。

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転職が初めての方こそ、クライス&カンパニーを利用する価値が大いにある。

中村さんは2024年9月にSORABITOにご入社されましたが、現在までを振り返って、SORABITOでのキャリアはいかがですか。

転職で期待していたことはしっかりと満たされていて、PdMとして想像していた以上に楽しく働けている感じです。自分が企画したことが優秀なチームによってスピーディーに形になり、実際にリリースしては続々とフィードバックを得られる環境で、まさに手触り感満載でプロダクトづくりを楽しんでいます。また私は、自分でプロダクトの方向性を定めて意思決定していく力をもっとつけたいという思いで転職しましたが、その点に関しても絶好の機会を得ています。入社して3か月ほど経った頃、このまま積み上げ式でプロダクトをつくっていくと頭打ちになりそうなので、提供価値をあらためて定義して、その上でユーザーにどのような体験をもたらすべきかを再設計するということに。根本からプロダクトのあり方を考え、ユーザーにヒアリングして企画していくことにいま奮闘しています。それはまさに私のやりたかったことであり、大きな可能性を秘めたプロダクトに向き合ってワクワクしながら仕事に取り組んでいます。

それでは、あらためて転職活動を振り返っていただきたいのですが、率直なところクライス&カンパニーへの評価はいかがですか。

本当にたいへんお世話になって感謝していますし、まわりのいろんな人にクライス&カンパニーのことをご紹介しています(笑)。面談のたびに内省が深まっていきましたし、私に対して言いづらいであろうこともしっかりと話してくださりました。たとえば、私が最後、SORABITOへの入社を迷っていた時、山本さんは「中村さんはSORABITOのことを話している時、すごく楽しそうですが、そんなに不安に思うのであればいまは止めたほうがいい。スタートアップには特有の難しさや厳しさがありますから」と真剣に向き合ってくださったんですね。その山本さんの言葉が覚悟を伴う決断につながりました。また、いろんなPdMの方のキャリアを見ているからこそ、具体的で有益なアドバイスをいただけたと思っていますし、今後のキャリアを描く上でも引き続きお付き合いさせていただければという気持ちです。

最後に、こんな人はクライス&カンパニーに相談したほうがいいというお考えがございましたら、お聞かせください。

PdMとしてキャリアアップしたい方であれば、もれなく利用する価値はあると思いますね。御社のサイトを拝見すると、結構シニアな層を対象にしている印象を受けたのですが、私のように何がやりたいのかモヤモヤしている若手であっても、しっかりとフォローしてくださり、拙い面接の練習にも真剣に付き合ってくださる。本当に転職希望者に寄り添ったサポートをしていただけるので、転職が初めての方にもお勧めできると個人的には思っています。

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構成:山下和彦
撮影:波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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