CEOへのキャリア
CEOは一般的に「Chief Executive Officer」の略称であり、日本では「最高経営責任者」と訳されることもあります。CEOは経営陣の一員であり、取締役会や株主と協力しながら組織の全体的な方向性や戦略を決定し、実行する責任を負います。
CEOの仕事とは
CEOの役割は組織や会社の規模や業界によって異なる場合もありますが、一般的には組織全体のリーダーシップと経営戦略の策定、実行が主な責任とされています。
他のCXO(Chief X Officer)役職との違いで言えば、CXOは特定の専門分野や機能領域に焦点を当てた役職を指しているのに対して、CEOは組織全体のリーダーシップを担当し、ビジョンの策定、戦略の立案、組織の運営管理、業績向上など、幅広い業務に携わるという点が最大の特徴として挙げられます。
CEOに求められるスキルとは
こちらでは、共通して求められるスキルを挙げてみます。
- 共通して求められるスキルを挙げると以下になります。
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- リーダーシップ
- 戦略的思考
- ビジネス知識と経験
- ファイナンスの理解
- コミュニケーションスキル
- 問題解決能力
- チームビルディング
- リスク管理

CEOへのキャリアパス
CEOへのキャリアパスはこれまでのバックグラウンドやどのような企業でのCEOを目指したいかによっても異なりますが、大きく分けて以下の3つの方法が挙げられます。
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現職でCEOになる:
現在のポストによっては、CEOの職に就けるまでに相当長い年月を要することもありますが、地道に現職での信頼と実績を積み重ねることで将来的にCEOのポジションを掴み取れるケースもあります。また、総合商社や大企業などでは、将来の経営幹部候補となり得るような優秀な30代の方に海外拠点やグループ子会社の経営トップを任せることで経験を積ませるという人材育成方法を取っているケースも見受けられます。
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自ら起業してCEOになる:
最近は、20~30代でスタートアップを創業され、若くしてCEOの職に就いている方も増えてきています。新会社の立ち上げ当初はリソースも当然ながら潤沢ではないため、CEOに加えてセールスや資金繰り等々、全方位的に自らが責任を負って事業を成長させていくことが求められます。
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CEOのニーズがある企業に転職する:
あまりオフィシャルに出回っている情報ではなく、また機会としても多くはありませんが、CEOの募集をコンフィデンシャル案件として限られた人材紹介のエージェントが企業やファンドからお預かりしている場合があります。当社のようなCXOの方を対象としたエージェントに登録しておき、中長期でご自身に合ったニーズが出てきたタイミングでCEOとしてその企業に参画する可能性を探るというのも有効な選択肢と言えます。
様々なプロ経営者の方々やスタートアップ経営者の方々が「経営者になるためには?」と問われた際に共通して言及されることとして、「規模が小さくても良いので、とにかく経営の経験を積むこと」「意思決定の打席に立つ機会を増やすこと」というものがあります。上記に挙げたどの方法を取るかに関わらず、この点を意識して今後のキャリア形成を検討されると良いかと思います。
- CEOへのキャリアパス例(CEOになる前に担っていた役割例)
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- COO
- CFO
- 戦略コンサルタント
- 事業責任者