CMOへのキャリア
CMOは一般的に「Chief Marketing Officer」の略称であり、日本では「最高マーケティング責任者」と訳されることもあります。CMOは、マーケティング戦略の策定と実行を担当し、組織のブランド戦略や市場競争力を高めるためにマーケティング活動を統括します。
CMOの仕事とは
CMOの具体的な役割や責任は、組織の性質や業界によって異なる場合がありますが、マーケティング戦略の策定と実行、ブランド戦略の開発、マーケティング活動の管理などが一般的な役割として挙げられます。
他のCXOとの違いとしては、企業によって様々ではありますが、一般的にはCOOをサポートする役割としてCMOとCFOが位置付けられており、CFOがファイナンス面を担っているのに対し、CMOはマーケティング面を担当します。
CMOに求められるスキルとは
以下に一般的なCMOが持つべきスキルとして考えられるものをいくつか挙げます。
- 共通して求められるスキルを挙げると以下になります。
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- トレンドキャッチスキル
- ビジネスドメインに関する知見
- マーケティングデータ分析、データ活用力
- ユーザーに対する共感力
- リーダーシップ能力

CMOへのキャリアパス
CMOへのキャリアパスはこれまでのバックグラウンドやどのような企業でのCMOを目指したいかによっても異なりますが、大きく分けて以下の3つの方法が挙げられます。
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現職でCMOになる:
現在勤めている企業でCMOを目指す場合、マーケティング部門でキャリアを積み、管理職を経験した後にCMOに就任するというのが王道のキャリアパスと言えます。その他にも、営業や商品企画でキャリアをスタートした後、マーケティング部門に移り、その後将来的にCMOを目指すというキャリアパスも考えられます。
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CMOのニーズがある企業に転職する:
既にCMO、あるいはマーケティング責任者としての充分な実績とスキルがある場合は、別の企業のCMOとして参画できる可能性もあります。しかしながら、まだ日本ではCMOを設置している企業が多くはないため、機会としては限定されているのが実情と言えます。また、toCビジネスとtoBビジネス、あるいはオフラインとデジタル、更にはグローバルビジネス等々、その企業が求める領域の経験とマッチしているかどうかも重要な要素です。
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自ら起業、あるいは独立してフリーランスとしてCMOになる:
マーケティングのプロフェッショナルとして高い専門性と知見を有している場合は、起業して会社を設立する、またはフリーランスとしてCMOとしての役割を担うことも可能です。ただし、自ら起業した場合はCMOだけでなくCEOに就任するケースも多いと思われます。
- CMOへのキャリアパス例(CMOになる前に担っていた役割例)
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- マーケティング責任者
- ブランドマネージャー
- 戦略コンサルタント
- デジタル責任者