公開日:2013.10.01
国内において2000万人以上のユーザーが利用しているSNS『mixi』。サービス開始から6年が経過した今もユーザー数の拡大を続けている同サービスでは、「mixiアプリ」を先駆けとするプラットフォームの開放に着手するなど、社会全体を巻き込んだ新しい取り組みに挑戦している。この国内最大のSNSを運営する株式会社ミクシィが考えるコミュニケーションサービスを創りだす人材には、何が求められるのだろうか。サービスの中核を企画する部門のマネージャーである太田雅登氏に話を聞いた。
株式会社ミクシィ 企画グループ マネージャー 太田雅登氏
【インタビュアー】コンサルタント 岡田 麗
現在募集されているプランナーの仕事内容を教えてください。
ミクシィではいくつかの部門にプランナーがいるのですが、今回は、コアサービス部に所属するプランナーに関してお話させていただきます。コアサービス部ではSNSの核ともいえるソーシャルグラフ(実際の友人・知人とのつながり)の発展と、そのソーシャルグラフを活かしたコミュニケーションサービスの企画を担っており、サービスの立案や改善を担当しています。
mixiでいうと例えばどういったサービスをご担当されているのでしょうか。
同級生とつながれる「mixi同級生」「mixi同僚ネットワーク」など、マイミクシィとつながれる仕組みのソーシャルグラフサービス、また、「日記」「フォト」「ボイス」「カレンダー」などといったソーシャルグラフの上で行われるコミュニケーションサービスです。これらmixiのベーシックな部分の多くを担っています。最近の企画事例の1つとして「mixiボイス」に追加した「イイネ!」ボタンがあります。「イイネ!」ボタンは実際の会話の中で自然に行っている相づちをイメージしていて、ユーザーは、友人のつぶやきに共感した時「イイネ!」ボタンを押すだけで手軽に共感の気持ちを伝えることができます。一方で、押してもらった人は自分の思いや考えが伝わった事が分かって嬉しいため、また次の発信欲も刺激されます。実際の会話でも、共感されたことが分かると会話は弾みますよね。mixi上でも共感してもらうことでさらにつぶやこうとする意欲が高まり、コミュニケーションのポジティブな循環が生まれます。
このように、プランナーは実際のコミュニケーションをイメージしながらサービスや機能を創っていきます。
どういった人材を求めていらっしゃるのでしょうか?
「ソーシャル」の可能性を信じられる人ですね。ミクシィが定義している、ソーシャルグラフは「実際の友人・知人とのつながり」です。見ず知らずの人同士のつながりやコミュニケーションではなく、その「ソーシャルグラフ」を大事にしたコミュニケーションサービス創りを行っているんですね。そういった、ソーシャルグラフを活かしたサービスに可能性を感じられる人にお会いしたいと考えています。これは私たちのビジョンに共感できるかどうかに関わる重要な要素の1つです。あとは、周囲を巻き込みながらサービス創りを楽しめる人。1つのサービスを創るには多くのメンバーの力が必要ですので、その人たちを巻き込みながら楽しんで仕事ができないと良いサービスはなかなか創れません。
またSNSはまだまだ未開拓な領域のため先行事例が少なく、自分たちでゼロから考えなければならない事も多いので、「こんなサービスを提供したら多くの人に利用してもらえるんじゃないか」と、未知へのチャレンジにワクワクできる方と一緒に働きたいと思います。
面接で必ず聞く質問はありますか?
「mixiでどんなサービスを創りたいですか」「mixiの価値を高めるにはどうしたら良いと思われますか」などといった質問をすることが多いですね。この質問を起点にして会話する中で、mixiのコアバリューについてどう考えているのか、サービスを創る上で必要になる考え抜くスタンスを持っているかを見させていただきます。またmixiのコアバリューの理解度が高いと、社内で流通している共通言語を理解するのが早いですし、サービス創りにおいて何が良くて何がダメなのかの判断も早いので、そういった方は、入社してすぐに活躍していただけると思います。
ミクシィへの転職を検討されている方にメッセージをお願いします。
かつてインターネットが爆発的に普及していこうとしている時に、新しいサービス創りに可能性を感じていた人達はみなワクワクしていたと思います。ソーシャル分野は未開拓な領域が多く、今まさにあの頃のようなワクワク感があります。新しい価値・新しい世界を自分たちの手で創ることができるという機会に出会えることは多くはないと思います。ソーシャルの可能性を信じ、未開拓の世界を切り開く意欲のある人と、ぜひお話をしたいと願っています。
インタビュアー / コンサルタント 岡田 麗
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。