面接官の本音 vol.32   日本ユニシス株式会社

日本ユニシス株式会社

公開日:2012.07.15

日本ユニシス株式会社 人事総務企画部 人事企画室 担当課長 黛武志氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

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一番重視しているのは、弊社のカルチャーや組織に上手くフィットできるかどうかという点です。雇用という点で、弊社はいわゆる日本的な考え方であるといえるでしょう。会社が持っている仕事に対して人を当てこむのではなく、まず先に会社と人のリレーションシップを作り、その人にどういう仕事を担ってもらうかという考えです。そのため、この仕事ができる人を採用するのではなく、この会社で有望な人財となりえる方を採用しています。

弊社は働く環境として、非常にフレキシブルで柔軟。自由にモノが言えるし、いろいろなチャンスを与えてもらえる。ただ外資系企業のように短期間でハイプレッシャーな仕事にコミットして必死に働き、短期間でたくさん稼ごうというカルチャーはありません。そのようなマインドの方だと、お互いに苦労すると思います。むしろ、腰を落ち着けて「しっかりと働く機会」を提供している会社です。IT業界で長く働きたいというモチベーションを持っている方は、弊社に上手くフィットすると思います。

Q

必ず聞く質問はございますか?またその質問に対しての返答例も教えてください。

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必ず聞く質問は「どうして弊社を選ぼうと思ったのか?」です。今までのご経歴などからどのような働き方をしてきたのか、何故転職(会社を変える)をしようと思ったのか、そして何故弊社を選ぼうと思ったのか。このあたりはしっかりと確認します。会社を選ぶ上で何を重要視するのか。サラリー、仕事内容、働く機会、など。これらの点について話を伺いながら、ご本人の志向と弊社のカルチャーがマッチするかどうかをすり合わせていきます。
例えば「新しい技術を使った仕事がしたい」などスキルレベルを上げることをアグレッシブにアピールし過ぎてしまい、弊社のカルチャーに合わないと判断することもありました。確かに弊社でも実現はできます。ただ、テクニカル面のスキルも重要かもしれませんが、それは手段でしかなく、ビジネスとして顧客にどのような貢献ができるのかが最も重要です。ビジネスに貢献していくために何を身に付け、それをどのように使っていくのかといった視点を持っていることが、本当の意味でValueのある人材になるために必要だと弊社では考えます。

Q

今までの面接で良くも悪くも印象に残っているケースを教えていただけますか?

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最近なんとなく気になるのですが、特に若年層の方で「紹介会社に言われたから来ました」というケースがあります。おそらく人材紹介会社から「ユニシスがあなたに興味があるので、まずは話だけでも聞いてみてください」とか言われているのだと思うのですが。こちらとしても、正直困ってしまいます。それでは弊社としても面接ができないので、まず弊社についてご理解いただいてから改めて来て下さい、と5分でお帰りいただいたこともありました。もちろん面接でご質問いただき、弊社について理解を深めていただくのは大歓迎。ただ、基本的な情報は事前に把握しておいていただかないと厳しいですね。かれこれ10年程採用の業務をしておりますが、特にここ最近、このような方が増えている気がします。転職をすることや紹介会社を利用することのハードルが低くなっているのでしょうが、人材紹介会社選びも含め、転職についてもっとしっかり考えたほうが良いと思います。

Q

御社が求める人物像を教えていただけますか?

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基本的な考え方として、IT業界で働くことが楽しいと思っている方ですね。「IT業界で稼ぐ」ではなく、「IT業界で働く」ことが楽しいという方。IT業界で働くこと自体が楽しく、自分の人生にとって有意義であるという考えを持った方がいいですね。そのような方にできるだけ長く働ける環境を提供しましょう、というのが弊社の考え方です。今でこそ日本でも仕事にコミットするケースが増えていますが、外資系企業でも元来は長く働いてもらうことで成功している会社が多いのが事実。HPも立ち上げの時はそうでした。GEもそうです。人材が入れ替わると組織の中に経験が残っていかない。多くの人材が企業に残るということは、その企業で起きていることを皆が体験でき、共感でき、共通意識として持つことができるということ。ロングコミットがなぜ企業価値を高めるかというと、企業のコアコンピタンスを継続的につなげていけるからです。スキルや経験はもちろんですが、ご志向やマインドなど色々な面から、弊社で「長く働く」ことが期待できる人材を求めております。

Q

最後に転職をお考えの読者の方にアドバイスをいただけますか?

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転職にあたって、多くの方は自分の経験やスキル・職務経歴にValuableなチャンスを与えてくれる会社を探していると思います。しかし本当は、その一歩手前の考えをしっかり持って欲しいですね。どういう働き方があなたの人生にとってValuableなのか。ここを一度、しっかりと考えることをお薦めします。そうでないと、働いていても消耗するだけではないでしょうか。本当に短期間でたくさん稼ぐのが幸せのカタチであれば、それはそれでいいと思います。しかし、それを続けていける方はそう多くないはず。一度の失敗でチャンスがなくなることもざらです。それを考えたら、長い間落ち着いて働くという選択肢があってもいいのではないでしょうか。なかなか結果を残せない、期待通りに成果を出せない。ただ、それはたまたま今の状況だからそうだというだけであって、他のチャンスを与えたら上手くいくかもしれない。弊社はそういった考え方を持っている会社です。今までも話をしたように、実はIT業界でも色々な働き方があります。ライフスタイル・人生を含め、あなたにとって何がValuableなのか。是非一度考えてみてください。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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