面接官の本音 vol.36   株式会社メディア

株式会社メディア

公開日:2012.07.25

株式会社メディア 総務人事部 籠波紀雄氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

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成長意欲、自己認識、コミュニケーション能力を重視します。弊社では「会社というツールを利用してご自身の市場価値を高めていただきたい」と考えています。成長意欲、ビジョンを持っていること、またそれに伴う自己認識(自分には何が出来て何が出来ないのか、自分の市場価値等)について重視しています。加えて人の話を「聴ける方」かどうかという点も重要です。聴く→考える→答えるという単純なプロセスです。こちらの質問に対して表層的な内容ですぐにお答えされる方が多いですが、「ちゃんと考えてるのかな?」と思います。これは顧客の話に真摯に耳を傾けられる人かどうかに繋がるんですね。また、弊社はコンピテンシー・モデルという、「どういう状況でどんな意図を以って、どんなアクションを起こしたか」を評価する制度があります。この考え方に基付き、現在までの経歴を聞いていく中で、それが出来ている方なのかどうかという点についても、判断させていただいています。

Q

必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

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年齢にもよりますが、特に若い方には「今までのご経験の中で得られた一番大きなものって何ですか?また具体的にどんな経験から学んだのですか?」とお聞きします。答えてもらい易いように1つの質問(テーマ)から掘り下げて聞くようにします。視点、思考性、自分の言葉で説明できているかが判断材料になります。また「転職軸」もお聞きします。現在どんな業界を回っているのか?どんな職種に就きたいか?といった質問です。ご自身のビジョンに繋がっていくような転職活動をしているのかが知りたいですね。結局、何か意図を持って生きてる人なのか?になると思います。人物重視の採用ですから。少し年齢が上のシニアな方ですと、まず今までのご経歴や転職の経緯、考え方をお聞きします。ある程度のストーリーが欲しいですね。やはり「意図」があるかどうか。弊社は一件一件の顧客を大事にして長い関係を作っていきたいと考えておりますので、それが最も重要です。

Q

今までの面接で印象に残ったものがあればおしえてください。

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すごくオリジナリティあふれる営業スタイルを持っている方がいらっしゃって、非常に興味深かったですね。その方の営業スタイルとは、B5サイズに印刷された名刺に自画像や趣味などを記載して個人宅にお伺いするんです。そして「32秒下さい」と言って営業活動をするらしいんですよ。非常に個性的で印象に残りました(笑)。そういった独自のスタイルも印象的だったんですが、面接のときの彼はガチガチに緊張されていて、そんな話が出てくることなど想像できない雰囲気だったんです。そんな中、人事担当として場を作ることができ、興味深い話が聞きだせたことが実は自分としては印象に残っています。改めて場を作ることの大切さを感じた面接でした。現在彼は弊社で活躍していますよ。

悪かったケースは、面接の40分前に到着されて待っていた方がいたんですよ。私は定刻に席に着きましたが、応募者の方は待っている間に怒っていたようで、こちらの質問に対して一言二言しか答えてもらえない状況でした。早目にお越しになる方は多いのですが、早過ぎるのは常識外れですよね。ビジネス感覚が無いのかなとお見受けします。入社後営業していただく中で、訪問する企業に同じ事をされたら、やはりお客様は驚かれるでしょう。面接に関わる全ての行動で、人事担当者は営業しているその方の姿を想像しますから。

Q

御社の魅力をおしえてください。

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当社の社員は、成長意欲が高く、ベンチャーマインドを持った人間が揃っています。周囲の企業よりも優秀な人間が多いと思いますよ。それは、幹部クラスに限らず、エンジニアやプログラマー、営業など、全般的に言えることです。加えて教育体制や能力と業績をバランス良く評価する評価体系にも自信があります。そういった環境でいろいろ経験できるフィールドが用意されているということが、また優秀な人材を呼び込むことに繋がっているのだと思っています。

IP電話の市場はまだ成長段階にありますが、普及に向けて国を挙げて支援していますので、市場規模は拡大の一途という状況です。また、現在通信キャリアは再編が進んでいます。規模を追及していく他社とは違って、弊社は専門性を追及していくサービス・ベンダーです。通信キャリアでありながらメーカーとしての機能(自社オリジナルIPフォンやそれに乗るアプリケーションの自社開発)を備え、今後の展開としてSIerのような立ち回りをしていきたいと思っています。さらに営業部を持っている事で、我々は直接お客様の声を聞けますので、その顧客の声を開発部隊にフィードバックし、商品をブラッシュアップできるという点も強みです。インフラ業では無くサービサーであるという点で大きな差別化ができているのが、何よりの弊社の魅力です。近い将来上場を目指しています。

Q

転職者へのアドバイスをお願いします。

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まず、自己認識を深めるために、自己分析を一生懸命やって下さいと言いたいですね(笑)本当に自分のやりたいことは何なのかを考え、計画して実行する。スケジュールをきっていく事も大事です。仕事と同じですよね。それから、実際に面接に臨むときは、より多くの質問を企業にぶつけた方が良いと思いますよ。自分が働くかもしれない企業に行くわけですから、不安な点や懸念点は払拭してから入るべきです。何も質問が無いという方が不思議です。最後に自分にいつも言い聞かせてることですが、「人生は一度しかない」ということを意識していると、自然と前進できているような気がします。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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