面接官の本音 vol.43 　 NTTデータビジネスコンサルティング

コンサルタントとしての経験の中で、業務設計のフェーズをどれだけやってきたかを一番重視しています。深さ・内容・幅広さなど、かなり聞き込んでいきます。弊社は製造業に特化していますが、製造業の中でも、どのような業界・クライアントの、どのポジションの方に、どのようなアクションをとってきたか。また、プレゼンテーションでの提案内容や受注までのプロセスを確認していきます。ここでは、やってきたことをわかりやすく説明できるということも重要です。自分の言葉でいかにわかりやすく、具体的にかつポイントをおさえた話ができるか。この内容から、本当のスキルがわかります。

若手の方はコンサルタントとしてのポテンシャルを重視しますが、ポイントはやはりコミュニケーション能力です。質問の意図をいち早く理解し、的確で明快な回答を返せるかを見ています。つまり、会話のキャッチボールが上手くできるかは非常に重要です。これができる方はヒアリングからニーズ、課題をきちんと見つけ、お客様をしっかりとリードしていけるタイプだと思います。

重視するポイントにも関連しますが、「コンサルタントのスキルとして一番の強みは何ですか？」という質問は必ず聞いています。また、プロジェクトのメンバーをどうリードしてきたかも必ず確認します。重要なのは、メンバーがお客様にチャージできるような活動をしているかです。そのために、メンバーのパフォーマンスが見えるよう可視化できていることは大切です。コンサルティングのビジネスは、お客様に満足して頂くことを第一に考えなければなりません。実際の提案・ソリューションはもちろんですが、お客様と接していくすべてのプロセスで満足し、納得していただかなくてはなりません。

そのため、マネージャークラスにはプロジェクトのマネージメントにおいて心掛けていること、さらに実践していることなども確認しています。また、メンバークラスはカスタマーフェーシングのセンスがあるか、さらに磨くことによって伸びるポテンシャルがあるか、といった点を確認します。

大手コンサルティングファームの上級マネージャーの方でしたが、見た目から人柄がにじみ出ていて、さらにスキル面も十分な深さを感じることができた方がいました。コンサルタントにとって、第一印象で信頼を得ることができるのは大切な要素です。

また、若手の方で「ポテンシャルが高いな」と感じる方もいます。面接で、質問の途中でも非常に的を射た答えを返してくる方がいました。質問の意図を汲み取ったうえで、会話を組み立て、先を読むことができるのだと思います。スムーズで分かりやすい会話ができ、コミュニケーション能力の高さだけでなく、地頭の高さも感じました。コンサルタントとしてお客様と接するときに、いわゆる呼吸や間合いも含めてコミュニケーションスキルは重要です。

繰り返しになりますが、お客様に満足して頂くため、信頼を得られる方でないとだめです。そのためにも、「人格」と「要領」のバランス感覚は大事です。

また、コンサルタントという仕事がどういうものかをしっかり理解・認識していることも重要です。もちろん、ソリューションの経験や内容、実績も大切な要素です。しかし、それだけではなく、お客様を十分に満足させることができるかが重要で、私たちはソリューションを通じてお客様の課題を解決しなければいけないのですが、そのためにお客様から毎月高いフィーをいただいているのです。そこをしっかり認識している必要があります。このあたりの意識をしっかり持っている方を求めます。いくら知識・経験があっても、ここのスタンスがずれていては難しいと思います。

コンサルタントを希望されるのであれば、若いうちから与えられた仕事をこなすだけではなく、業務設計や要件定義など早くに上流への意識を持って業務に取り組むことは大事だと思います。

弊社はNTTデータが立ち上げたのですが、コンサルティングファームとして成功しているのはコンサルタントの裁量を最大限尊重しているからです。やはりSI とコンサルタントでは裁量や働き方、考え方が違います。弊社はこの点をしっかり認識し、コンサルタントのための制度やカルチャーを作っています。コンサルタントとして高みをめざすために必要なものが揃っていますので、納得のいく経験やキャリアを積んでいけると思います。まずは、お気軽にエントリーください。自然体でお互いの考えをぶつけ合えればと思います。