公開日:2022.02.10
国内最大級(※1)の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」(ペアーズ)を運営する株式会社エウレカ。グローバル企業であるマッチグループ傘下に入り、内資と外資のハイブリッド型の組織として成長している。同社が面接において重視するポイントとはなにか。同社のCPO(Chief Product Officer)を務める泉氏にお話をうかがった。
(※1) 出典:アップアニー(2021年1月~12月)
株式会社エウレカ CPO 泉宏和氏
面接で最も大切にされている事、注目するポイントがあれば教えてください。
大きくは二つあります。
まずは、会社のミッションやビジョンを理解して、共感できているかです。
ミッションは、『人生に「あってよかった」と思ってもらえるものを。』
私たちのプロダクトであるPairsで出会った人たちが、10年後、20年後を振り返ったときに、「Pairsがあってよかった」と思えるサービスでありたいと思っています。
そして、ビジョンは『かけがえのない人との出会いを生み出し、日本、アジアにデーティングサービス文化を定着させる。』
ユーザーにとって、かけがえのない出会い、シーンをつくり、心に残る瞬間をつくることに取り組んでいます。
多くのプロダクトはユーザーに使い続けてもらうことが目的ですが、Pairsはサービスを使った結果、幸せに退会してもらうことがゴールであるという特異性があります。だからこそ、お金儲けではなく、根幹にある社会課題の解決に共感しプロダクトを信じられるかを大事にしています。
もう一つは、ユーザー視点に立ち、発想力と妄想力を発揮できるかにも注目しています。
プロダクトマネージャーに求める素養につながると思いますが、もう少し詳しく教えてください。
プロダクトマネージャーは常にユーザー視点に立ち、「自分がユーザーだったら」と考えられるユーザーの分身であってほしいです。
だからこそ、発想力と妄想力があり、どうしたらユーザーがさらに快適にサービスを使えるかを考え抜ける人を求めています。
たとえば、ユーザーと一言でいっても、地方出身で大学から東京に来た18歳と、福島に住み実家の近くに一人暮らしする32歳だったら、求めていることはまるで違うはずです。ユーザーの数だけ何千万通りものコンテキストがあります。
多くのユーザーにとって、どんな導線やUXであるべきかという答えは、データだけで導き出せるものではなく、圧倒的な妄想力が必要です。
そんなプロダクトマネージャーなら、ユーザーが驚くような体験を作りだせると考えています。
面接で必ず聞く質問はありますか?
「なぜエウレカがいいのか?」「このポジションに興味をもったのか?」は必ず聞きます。
面接も、まさにマッチング。面接に来られる人には「自分がエウレカを選んでいる」くらいの気概でいてほしいし、「なぜ、エウレカは私を雇うべきなのか」を語ってほしいですね。
このコンテンツは『面接官の本音』をお伝えするコンテンツなのですが、ご担当者様が面接をしていて感じられる本音があればお聞かせください。
「エウレカは私を選ぶべきだ」と自信をもって言えるくらいに、エウレカを知った上で面接に来てほしいと思っています。
そう言えるためには情報が必要ですよね。今なら事前にWebで情報収集できますし、Pairsに対するユーザーの口コミもいくらでも出てくるでしょう。実際に利用している友だちに聞いてもいいですよね。
こうした情報収集を通して、「本当にエウレカのサービスに関わりたいのか」を自問自答してほしいです。そして、自分がどう活躍したいのかも。
弊社は、志のある企業様に志のある候補者の方をご紹介することが大切だと考えております。貴社にとって『志ある人材』とは、どのような方でしょうか?
会社とサービスの意義を一緒に盛り立ててくれる人が、志ある人材だと捉えています。
当社の場合なら、社会課題である少子化、未婚化に対して、出会いの場を提供することがサービスの意義です。
少子化とよく言われますが、データでみると実は過去30年で結婚した人が産む子供の数は大きく変わっていません。しかし、結婚率が大きく下がっています。日本では結婚せずに出産する家庭が少ないため、未婚化を食い止められれば少子化の改善にもつながります。
エウレカはこうした社会課題をサービスによって解決したいと考えていますし、ユーザー一人ひとりの課題解決にも取り組みたい。こうした志に共感してくれる同志を求めています。
プロダクトマネージャーにとって、今ジョインする魅力は何でしょうか?
少子化、未婚化という社会課題に真摯に取り組んでいる会社で、多くの人にかけがえのない出会いをつくれるサービスに携わる。プロダクトマネージャーの立場から見て、ワクワクの多い仕事だと思います。
そして、エウレカは日本でスタートアップとして始まった企業ですが、グローバル企業であるマッチグループの傘下にも入っているハイブリッドな環境も魅力です。
たとえば、エウレカで経験をつんでから、グループ内のブランドであるTinder(ティンダー)に、手を挙げてチャレンジすることもできます。日本だけでなく、さまざまな国のプラクティスを社内で共有できる。
こうした環境はプロダクトマネージャーにとっては稀有だと思います。私自身が、プロダクトマネージャーとしてエウレカに入社したのも正にこの2点に惹かれたからです。
外資系の企業でプロダクトマネージャーをしていたときは、プロダクトを作っているのは海外のエンジニアチームで自分の身近にはいませんでした。日本市場のユーザーに合わせたくても、なかなか思うようにいかない部分がありました。
しかし、Pairsの場合エンジニアは日本で一緒に働いているので、想いを共有できます。そして、グループ内のブランドであるTinderとの情報共有もできる。ものづくりの概念やパッションをもっているプロダクトマネージャーにとっては楽しい環境です。
貴社を志望する候補者の方へのメッセージをお願いします。
内資と外資のハイブリッドな組織であり、ユーザーの幸せにつながるプロダクトがあります。社会課題に立ち向かうポテンシャルもあるので、エウレカには伸びしろしかありません。
しかも、成長することによって、より多くの方の幸せを生み出すことができるプロダクトです。
国内でPairsを盛り立てるのもいいですし、将来的にはグループ内のブランドで国際的に羽ばたける可能性もあります。そんな仕事や環境にやりがいを覚える方に来てほしいです。
インタビュアー / クライス&カンパニー
構成: 久保 佳那
撮影: 波多野 匠
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。