公開日:2014.11.10
優秀な人材が集って培われたコンサルティングノウハウと、日立グループが抱える豊富なリソースを駆使して、外資系の大手ファームとも国内の総研系ファームとも異なる独自のサービスを展開する日立コンサルティング。現在、20代30代の若手コンサルタントの採用に力を入れて取り組んでいるとのことだ。その背景や求める人材などについて、ビジネスコンサルティング本部の鈴木崇司シニアディレクターに話をうかがった。
株式会社日立コンサルティング ビジネスコンサルティング本部 シニアディレクター 鈴木崇司氏
【インタビュアー】コンサルタント 永田 憲章
鈴木さんは以前、外資系のファームにいらっしゃったとのことですが、同業他社に比べて日立コンサルティングの特徴はどこにあるとお感じですか。
コンサルタントとして挑戦しがいのある、面白い案件が多いと思いますね。私もこちらに入社した時、そのスケールの大きさに驚きました。我々は日立グループの案件と当社独自の案件をともに手がけていますが、日立グループの案件で言えば日立の幹部から声がかかってグループの将来像を描くようなテーマを担うこともありますし、近年は日立が掲げる「社会イノベーション事業」に関するコンサルティングも増えています。たとえば国内外を問わず、今後の社会インフラのあるべき形を見据えて企業のビジョンや戦略を策定していくという、意義のあるテーマに取り組める機会もたくさんあります。同業他社の大手のなかには、アウトソーシングやSIに繋げることがコンサルティングの主目的とされるところも多いようですが、当社は純粋なコンサルティング案件が多く、国内のファームでは珍しいと思いますね。
これから若手人材の採用に積極的に取り組まれるとのことですが、その背景を教えてください。
当社はまだ、設立されて実質的には10年にも満たない発展途上のファームです。立ち上げ時には、さまざまなファームで実績を積んだ経験豊富なコンサルタントが集い、それぞれの人脈で案件を獲得して事業を拡げてきましたが、そうした黎明期を経てようやく企業としての基盤も固まり、独自にコンサルティングを展開できる体制になりました。これから本格的な発展期を迎えるにあたり、20代後半から30代中盤の若手をさらに増やして組織を強化していかなければならず、そのためにも新たな人材を広く募りたいのです。
面接の場では、候補者のどのような資質や経験をご覧になられているのですか。
重視していることは4つほどあります。仕事に対してどんな価値観を持っているのか、地頭が良いかどうか、学習能力があるかどうか、そして、人と組織の中で何を得てきたのか、ということです。若手の方であればコンサルティング経験の有無は問いません。
「仕事に対する価値観」については、どんな考え方を持つ人材を求めているのでしょう。
仕事について語る時、最初から最後まで「自分」のことにしか言及しない人がときどきいらっしゃいます。「自らを成長させたい」という意欲はもちろん尊重しますが、それ以外の答えがまったく返ってこないというのは、あまり評価できません。私たちの仕事はお客様を支える黒子であり、お客様の成長に喜びを感じられないようでは、当社で活躍するのは難しいと思います。
加えて、「人と組織の中で得たこと」を重視されているとのことですが、具体的にはどんな経験を期待されているのですか。
ビジネスコンサルティングは、人と組織を相手にする仕事です。生きた組織論が重要で、机上の理論だけでは通用しません。これまでのキャリアにおいて、人と組織で苦労した経験をお持ちなら、それは大いに評価できるポイントです。面接の場でも、そうした過去の苦しい経験について必ず質問しています。
過去の失敗経験も重視していらっしゃるのですね。
ええ。職務経歴書に記された実績よりも、その裏でどれだけ失敗を重ねたか、そしてそれをどう乗り越えたかということのほうが、私は価値があると考えています。ですから面接では、その方が味わった生々しい失敗談をお聞きしたい。懸命に努力したにも関わらず、自分が潰れてしまった挫折経験をお持ちでも、そこから学んだことがきっとあるはず。逆にあまりに苦労された経験がないと、どんなに職務経歴が立派でも浅く感じてしまいます。ご自身の過去を正直に話していただきたいですね。
最後に、日立コンサルティングに興味をもお持ちの候補者の方々にメッセージをお願いいたします。
当社は現在、マネージャー層の人材は厚いのですが、その下の中堅・若手クラスの層が薄く、お客様からたくさん引き合いをいただいているものの、人材のリソースが足りないためにやむなくお待ちいただいているような状況です。人材さえ充実すれば、当社はもっと成長できる。特に20代30代の方にとっては、チャンスに溢れた場だと思います。数年後には、これから参加される方々がファームの中核を担うことになりますし、まだ発展途上ですので、やりたいことができる余地も大いに残されている。ぜひ参加していただきたいですね。
インタビュアー / コンサルタント 永田 憲章
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。