公開日:2012.02.20
株式会社ジェネックスパートナーズ パートナー 小林 裕亨氏
まずはじめに、御社が求める人物像を教えてもらえますか?
一言で言うと”バリューを実践できる人”です。弊社のバリューは、「Have Passion 使命感を支える情熱」「Drive Action 成果を実現させる行動力」「Pursue Excellence 卓越性へのこだわり」「Respect Our Clients クライアントの敬意」「Be Open and Fair 正当な判断に基づくオープンなスタンス」。一番目に掲げているのは、”思い(この企業・人をどうにかしたいという)”です。この点で、”論理的思考力”を一番に求める”戦略コンサルファーム”とは異なるかもしれません。また弊社の場合、”人を育てる”行動と思考が求められるため、人の意見をフェアに受け止め、お互いに高めあっていくという姿勢、スキルに優れていることを重要視しています。
その他には、「ベンチャーなので、なんでもやる気概のある方」「新しいものを創り上げたい人(脱コンサルティング)」「”プロフェッショナル”として解を見通す知性と、人を育てる父性・母性的な成熟さ」も必要な要素だと考えております。
そのために必ず聞かれる質問はございますか?
「将来像・夢」を必ず聞きます。そしてそれを実現するために「今やるべきこと、やりたいこと」、そして「それは弊社に合っていると思うか」、「それはなぜか?」ということをお聞きします。
御社の魅力をお聞かせ下さい。
「新しい経営のあり方をつくっているところ(WHAT)」
大袈裟な言い方になってしまうかもしれませんが、日本企業の経営の仕組み・システムを変えているお手伝いをしている、という認識をしています。個別具体的に経営課題を解決しながら人を育て、組織を活性化し、さらにそれを経営力強化へとつなげられるような仕組み・体系を社内に構築するのが弊社のアプローチです。企業として成果をいかにあげるか、そしてそれを人材育成とどうつなげるか、にフォーカスしているアプローチはこれまでになく、その意味で新しい経営のモデルを作っている、と言えるでしょう。
「新しいコンサルティングをつくっているところ(HOW)」
上記のようなサービスを提供するにあたり、従来のコンサルティングのやり方ではなく、サービス提供側の関わり方やビジネスの仕方を変えていかなければなりません。そういった意味で、組織を活性化させることをミッションに、新しいプロフェッショナルサービスを定義しようとしています。
「風通しがよく、多彩・多才な人材が集まっているところ(WHO)」
コンサルファーム出身者を始め、GE出身者、また、最近では病院に対するサービス立ち上げのため、病院に対してネットワークをもった方を採用したりしています。また企業の外にも、同じ考えをもった方達の人的ネットワークを作っていこうとしているところです。コンサルタント経験だけではなく、実際のビジネスで実績を上げている方が多いことも特徴といえるでしょう。
「時代性とのマッチ(WHEN)・・・企業再生・実践・人材」
ここ最近、アメリカでも日本でも経営の行き詰まり感が叫ばれていますが、それを打破するためには”Execution”(実行)できる企業、人材が求められています。そういう意味でも、弊社がやろうとしているビジネスは、時代にマッチしているのではないでしょうか。
長い目で見たとき、御社での経験はどんなキャリアに展開できますか?
1) 弊社における経験で、「人をどうやって育てていくか、結果をどうやってだすか。そのためのマネジメントをどうやるか」という人・組織を創り成果をあげていくスキルを身に付けることができます。よって、他の企業へ移ったとしても、マネジメントが必要な職種のすべてで生きるスキルが身に付けられると考えています。
2) クライアントに対する価値提供の他に、自社の事業・自社そのものを創り上げていくステージにも参画できます。よって、この経験は、どのフィールドへ移ったとしても、新規ビジネス・新会社を立ち上げていくステージでは活かせると考えています。
面接で重視するポイントはどのような点ですか?
上に、さらに忍耐力・コーチングスキルなどが必要とされます。それがやりたい方には弊社は向いています。今までコンサルティングファームにおいて経験・実績を積んだ方で、今後そのキャリアをもとに新しい分野へチャレンジしていきたいと考えている方には、是非チャレンジして欲しいですね。また逆に、出自はそうでしたが、今は所謂戦略コンサルティングファームではありません。
各種の分析・戦略の策定がやりたい方、キャリアパスとしてコンサルティングファームのブランドが欲しい方には、弊社はふさわしくないと思います。
インタビュアー / クライス&カンパニー
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。