公開日:2012.09.30
株式会社インフォセック 経営企画部長 兼 人事・総務部長 府川正信氏
面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?
お客様の対応をするので、基本姿勢として「誠実さ」・「清潔さ」・「見た目の印象(第一印象)」等を大切にしています。見た目・身なりは面接を受ける上での心構えにもつながってくると考えています。
また面接の中で確認していきたいことは「やる気」や「意欲」です。弊社は情報セキュリティ分野におけるコンサルティングをしているので、情報セキュリティ・ITに対する思い入れがあり、その上で弊社でどういうことをやって行きたいかというところを面接では聞いていきます。ホームページ等で弊社が行っているサービスを見てもらった上で、ご自身のご経験と照らし合わせて「何ができるか」、「何をやって行きたいか」等を確認します。それは面接に臨む上でしっかりと事前準備ができているかということも見ています。
必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?
最近の情報セキュリティに関する事件や事故など世の中で起こっていることで印象に残っていることはあるかといったことはよく聞きます。これは先ほどの話にもつながりますが、情報セキュリティに関する興味度合いを確認しています。
また「本をよく読むか」とか「わからないことがあればすぐに調べる癖がついているか」といった質問もします。コンサルタントにしてもエンジニアにしても技術は日々進歩しているため新しいことを学んでいかなくてはなりません。その為そのような質問で日々勉強していこうという姿勢があるかどうかを見ます。弊社にご入社頂くと勉強をしなくてはならなかったり、文献を読まなければ対応できないケースが多々あります。その為弊社の社員はそういったことを厭わない人が多いのですが、そのような話をした時に一瞬表情が変わる人(躊躇したような表情)などはうちには合わないかもしれません。
また社会人生活で一番苦労したこと・トラブルなどの経験も聞きます。これはそのトラブルをどう考えながら原因を究明して、乗り越えてきたかを確認する為です。その経験が弊社でも役立つと考えています。
今までの面接で印象に残っていることはどんなことですか?
エンジニアの方だったのですが、弊社ではエンジニアでも3種類くらいポジションがあります。書類選考通過の連絡をした後に応募のあったポジションと違うポジションのほうが良いのではと当社で判断をして面接をしました。その面接の際候補者の方は自分の希望と違うポジションを提案されたので、明らかに不信感と取れる表情をしていました。
しかし面接プロセスが進むにつれ話を聞いているうちに、マネージャー陣・メンバーの仕事の進め方・仕事の内容・人柄等に魅力を感じて頂いたようです。これは面接後しばらくしてから聞いたのですが、面接の最初の10分はやはり弊社に対して不信感を持っていたようです。しかし自分のスキルに合った所を考えた上で面接を進めてくれたと感じたようで、次第に志望度が高くなっていきました。結果この方にはご入社を承諾頂けました。
御社が求める人物像を教えてください。
ひとことで言うと「プロフェッショナルな人」です。会社としてもプロフェッショナルを目指したいので、来て頂く方にもプロフェッショナルを目指して頂きたいです。自分の持っている能力がそのままその人の価値であり商品としての価値になるので、そこのところを高めてほしいですし、高める意欲のある方に来てほしいです。
お客様はお金を払って結果を求めます。我々コンサルティングはコンサルタントそのものが商品になります。お客様とのコミュニケーションの中で、何が引き出せるか、そしてそれに対して何ができるか、解決できるかがポイントになります。そういったコミュニケーションが取れたり、目に見えないものを提供していけるコンサルタントが弊社の言うプロフェッショナルな人材です。
転職者へのアドバイスをお願いします。
情報セキュリティとは我々は一過性のものではないと思っています。ITの急激な進歩に伴って便利で使いやすくなっている反面、同じくらいのスピードでリスクも新しく変わり進歩しています。このサイクルは終わることはないですし、リスクが無くなることはありません。どういうリスクがあってどうマネージすることによって、そのリスクを低減できるかを常に考えなければなりません。そういった意味では一生なくならない、世の中から必要とされるサービスであると思います。そのようななくなることの無い大事なサービスを提供するという使命感を持って我々の仲間になってもらいたいです。
インタビュアー / クライス&カンパニー
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。