公開日:2014.07.10
どの企業も必ず直面する「人・組織」に関するマネジメントの問題を、さまざまなアプローチで解決に導いているリクルートマネジメントソリューションズ。すでに半世紀にわたって豊富な実績を積み重ねており、同社のソリューションは世の中に対する影響力も大きい。かつて現場の人事コンサルタントとして活躍し、現在、採用業務に携わる坪谷氏に、同社が求める人材、そして同社でキャリアを積む魅力についてうかがった。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 経営企画部 人事グループ 坪谷邦生氏
【インタビュアー】コンサルタント 工藤 直亮
御社は研修領域や人事コンサル領域で国内最大手のファームですが、その強みはどこにあるのでしょう?
リクルート マネジメント ソリューションズは、「個と組織を生かす」をブランドスローガンに掲げ、マネジメント領域全般を扱うサービスを提供しているプロフェッショナルサービスファームです。私たちの強みは、やはり「実効性のための総合力」。当社は、顧客の課題を発掘して解決策を企画提案するソリューションプランナーにはじまり、現場で実際に課題解決を図るコンサルタント、さらにソリューション導入後、人や組織にそれを浸透させるトレーナーに至るまで、実にさまざまな専門家を擁しています。ですから、たとえば人事制度構築においても、企画、提案、設計だけにとどまらず、その後の教育研修まで自社で手がけることができる。こうして課題設定から実行支援まで広範な領域を一貫して担えるファームというのは、おそらく他には見当たらないと思います。
坪谷さんご自身も、採用業務に就かれる以前は、現場で人事コンサルタントとして活躍されていたそうですね。
ええ。現場でコンサルタントを務めていた時、私はこの会社の「知見」を活用できることにたいへん面白さを感じていました。当社は、有名な適性検査であるSPIを生み出した企業であり、その他にも独自の方法論に基づいて開発されたアセスメントや研修などのサービスを多数抱えています。そうした強力な研究開発部門を備えていることも当社の強みのひとつですが、こうしたサービスのひとつひとつに「個と組織を生かす」という思想が込められており、私自身はそこにたいへん共感するものがありましたので、それらを駆使してお客様に価値をもたらすことができた時は大いにやりがいを覚えました。
御社は、ご自身のように「個と組織を生かす」という考え方に共鳴して入社される方が多いのでしょうか?
確かに社内を見渡せば、メンバーはみな「個と組織を生かす」ためのマネジメント領域を担うにあたって、何かしらの「芯」を持っているように思います。たとえばある社員は、以前に企業の人事担当を務めていて、不運にもその会社が経営破綻し、社員を解雇しなければならない状況に追い込まれて非常に苦しんだとのこと。そうした経験を他の人事担当者の方々に味わわせたくないと、当社に参画しソリューションプランナーとして奮闘しています。彼のように、当社に入社するにあたって自分なりのドラマがあり、「想い」が強い人が多いように思いますね。
では、実際に採用面接において重視されているのはどのようなポイントでしょうか?
経歴よりも、なぜ当社で仕事をしたいのかという「文脈」を重視しています。これまでのキャリアの中で、何がきっかけとなって「個と組織」に関心を持ち、当社で何をやりたいのか。人事や研修関連の業務に携わった経験がなくても、たとえばITソリューションの提案営業をしていて、実はお客様に成果をもたらすためにはプロジェクトマネジメントこそが重要だと気づき、マネジメント領域に関心を持ってこの分野を究めたいという人など、「文脈」が通っている方であれば活躍できる可能性はあります。「個と組織」に対して自分なりの思いを抱いている人がいらっしゃれば、ぜひ一度お話をさせていただきたいですね。
人事業務やコンサルティング業務の経験のない方でも、ポテンシャルで採用されるケースもあると。
ええ。実は私自身も人事コンサルタントとして入社しましたが、それまでコンサルの経験はまったくありませんでした。当初は不安もありましたが、実際に現場にアサインされると、「シニアプロ」と呼ばれる社内の上級コンサルタントの方々が懸命に私に関わってくれて、どうにか坪谷を育ててやろうという熱意を感じました。そして、そこから本当にたくさんのことを学ばせていただいた。私自身、コンサルタントの世界はもっとドライなものかと思っていたのですが、いい意味で想像を裏切られました。当社は「個と組織を生かす」ことを追求している企業ですが、社内でもそれが貫かれており、人に熱い企業だと思いますね。
御社でキャリアを積む魅力を、坪谷さんはどう捉えていらっしゃいますか。
社内には驚くほど優秀な人材が多いですし、彼、彼女らと関わることで自分自身も大きく成長できます。一方、そうした優秀な人材と対等の立場につくためには、何か自分だけの武器を身につけていかなければなりません。そうした強みをつくっていく上では、リクルートグループの資産を存分に活用することも可能です。たとえばある女性コンサルタントは、グループ内の研究機関であるリクルートワークス研究所と協働し、ダイバーシティに関する研究を重ね、そのナレッジは大手顧客からたいへん評価されています。こうした、自分がプロフェッショナルとして価値を出すためのアクションは大いに推奨されており、ぜひここで「個と組織」に関してみなさんが実現したいことを、叶えていただきたいですね。
インタビュアー / コンサルタント 工藤 直亮
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。