順調にkay meブランドは成長されていますね。
お陰様で、立ち上げてから4年で銀座本店を4回増床しています。
そんな御社の面接では、どのようなポイントを見ていらっしゃるのですか?
まずは、一緒に事業を創っていくという姿勢ですね。弊社はまだ少人数でベンチャーですので、1人1人が自分で考えて、一緒にブランドを創っていくんだ、という気概のある方が嬉しいです。
どんなところでその姿勢を見ているのですか?
ここが難しくて一言で言い表しにくいのですが、仕事への考え方になるのでしょうか。どうしてご転職を考えて、どうして当社に応募してくださったのか、というような質問をしていくうちに、仕事に対する考え方が見えてきます。自分がどこまでできるか試したいというような姿勢が見えるといいですね。また、おっしゃっていることに矛盾がある方もいらっしゃいますので、例えば大手出身者の方が「大手企業では自分の仕事の枠を決められてはがゆい思いをしてきた。だから、自分の枠を決めずにもっとやれる範囲を増やしたいと思っている」というような、筋が通ったお考えだと腑に落ちるというか、やっと本質的なところを聴けた気がして、それなら一緒に同じ釜の飯を食べれるなと思えます(笑)。
他にはどんなところを見ておられるのですか?
一言でいうと「成長したい」と本気で思っている覚悟や思いでしょうか。ビジネスが伸びるというのは、構造的に他より優位性がある必要がありますよね。他の競合より優れている、他より良い、他より●●な点で認められるということは、他より工夫したり、他より成長しないといけない、アンテナを高く持たなければいけないという成長意欲や向上心が大事だと思うのです。弊社は「これから世界に出たい」「上場したい」と考えているので、組織の成長といっても個人の成長が必須です。「成長するということが、なぜその方にとって大事なのか?」ということをお聞きするようにしています。
成長したい、向上したいという方は多いと思いますが。
そうなんです。多いのですが、その中でも強く思っている方が伸びると思っています。強く思っている方で、かつ、その気持ちを支える本質的な思いがしっかりある方なら、多少経験が少なくても伸びていかれますし、私もその思いを組んで育てたい、羽ばたかせてあげられるようにサポートしたいと思います。
なるほど、毛見さんも熱いですね。
もう1つ、とても大事にしていることがあります。それは「客観性」というか、主観だけで見ない目線があるか、です。例えば、こんな質問をするとわかってきます。
「今まで受けたサービスの中で良いと思ったものを教えてください」
「それはどうしてそう思ったのですか?」
そうすると、「気持ちよかったから」とか「嬉しかった」という主観だけの回答よりも
「雨の中で・・・・そんな私に●●してくれたその行為が●●だったから」というように
そのシチュエーションをちょっと引いた目線で見ることができ、言葉にできる方が良いなと思っています。この客観性や論理性が少しでもあれば、あらゆる場面で応用が利くと思います。例えば競合調査をしても、何をみても、弊社とも比較できたり改善できたりできますよね。
御社でキャリアを積むとどのような成長が実現できそうですか?
そうですね。まず日本のモノ作りを世界へ、というコンセプトで弊社は事業を考えているので、やる気がある方であれば年齢や経験を問わずどんどんお仕事をお任せしていきます。キャリア系の女性やマダムのいるヨーロッパやシンガポール、香港、NY、ドバイなどで今事業を進めていますが、「この地域で事業の立ち上げをしたい」というようなお気持ちがある方には、海外でビジネス開拓をするチャンスもあると思います。もちろん、国内事業もどんどん成長させていく予定です。まだフラットな組織なので、ポジションも含めて機会が溢れています。上場も視野に入れながら本部社員も強化しているところです。
いろいろチャンスがありそうですね。実際、どんな方が活躍されているのでしょうか?
さまざまですが、比較的大手企業出身者の方が活躍していますかね。弊社はまだ小さいのですが、お取引先は大手も多いので仕事が馴染みやすいようです。また経験が少なくても、日本の良いものを世界へと考えている熱意のある方は、楽しんでおられますよ。
最後に候補者に一言いただけますか?
日本の衣類を縫うという産業は、少なくなっているとはいえ世界に誇れる技術です。実際に海外の事業社とお話しすると日本の提案力、安定した品質、微細な作業はとても評価されます。そして日本の原点回帰に関わる大事な産業の復活に貢献しているとダイレクトに感じられることが嬉しいのです。
また、人生のうちで20代、30代の早いうちに、仕事の量を増やし、考える力を身に着け、自分の力で経験を積んでおくことを「未来への投資」とお考えの方には存分に機会やお仕事をご提供できると思います。実際、私は20代半ばで、投資会社の友人や戦略ファームの友人が週末の飲み会で深夜に遅れてやってきて「いやぁ、今日は早く上がれたよ」なんて言っているのを聞いたときに「自分も若いうちに、『限界まで挑戦した』という自信や、そこから得られる『仕事の質』を研ぎ澄ましたいなぁ」とめらめら嫉妬を抱き(笑)、戦略ファームに転職を決めた経験があります。
実際それは今の年齢になってやはりかなりアドバンテージが得られていると実感します。
弊社はビルの関係もあるので真夜中まで働くことはできませんが(笑)
弊社では戦略ファームの仕事のやり方、考え方を学びながら仕事を覚えていくことは充分可能です。
インタビュアー / コンサルタント 岡田 麗
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。