面接官の本音 vol.40   株式会社カンター・ジャパン

株式会社カンター・ジャパン

公開日:2012.08.01

株式会社カンター・ジャパン 代表取締役社長 Douwe Rademaker氏

Contents

Q

面接で重視されていることをおしえていただけますか?

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Passion、Confidence、Happy、Curiosityの4点です。別の言い方をすると、エネルギーにあふれ周囲に対する影響力を持っているかどうかを重視しています。

<Passion (情熱)>若い方であればいかなる物事にもPassionを持っていて欲しいですし、シニアな方であればマーケティングに対してPassionを持っていて欲しいですね。Passionはその方の行動の原動力です。Passionさえあれば、いかなる場面においても力を発揮されると信じています。<Confidence (自信)>クライアントと接する際に自信を持っているかどうかで伝わり方が変わってきます。<Happy>ビジネスの時間は家族との時間よりも長いことが現状です。Positiveな人が集まる環境でお互いに刺激しあいながら時間を過ごすこと、仕事を楽しむことができる人に活躍してもらいたいと考えています。<Curiosity (好奇心)>どんなことにも純粋な好奇心をお持ちかどうかも重視しています。相手や仕事に対して純粋な好奇心を持ちつづけることでより深い質問をすることになり理解が深まると信じています。

Q

必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

-

若い方の場合、その方の最も興味のあること、その方を最も熱くさせることの2点をお聞きしています。シニアな方の場合は、最も大きな失敗とそこから何を得たのかをお聞きています。

その方の興味が音楽やスポーツでもなんでも良いのですが、どんな事にPassionがあり、どんなことを重視していらっしゃるのかという事に興味があります。また、その方がそのお話をどのようにお話されるのかも注目しています。表情や態度が生き生きとしており、そこにPassionがあれば魅力を感じます。なんとなく話をされる方とPassionとともにお話をされる方ではその伝わり方は全く異なってきますからね。過去にお会いした方でPassionを感じた方がいらっしゃいました。お一人は強烈な質問者、もうお一人の方は元ボート選手です。強烈な質問者の方は、私がお話をはじめる前に次から次へと質問をなさる方でした。その方の興味、好奇心の高さ、エネルギーの高さを感じる方でとても印象に残っています。元ボート選手の方は、ボート競技を通じて培った経験、チーム競技ゆえ前進を続けながらも後ろのメンバーの声に耳を傾ける重要性、を仕事にどのように生かしたいかというお話をPassionとともにお話をされていました。両者とも、お話の根底にPassionがあり、それがパワーとなって伝わってきたそんな例です。

Q

求める人物像をおしえていただけますか。

-

ストーリーテラーです。Passion、Confidence、Happy、Curiosityの4要素をお持ちであることはもちろんですが、その上にストーリーテラーとしての素養がある方を求めています。

リサーチの結果から単に答えを導き出してそれを伝えるだけですと、そこにPassionもConfidenceもありません。結果からストーリーを組み立てて説明することができる人材、そんな方を探しています。ストーリーテラーであるためには相手を理解し、相手の抱えている問題の本質に迫る必要があります。そのためには目の前に起こっていることに対する純粋なPassionやCuriosityが欠かせません。そしてストーリーを組み立て相手に伝えるためにはConfidenceも欠かせません。Passion、Curiosityを土台としたストーリーをConfidenceとともに伝えることができる人は相手を動かすことができ最終的にはお互いにHappyになれる、そんな好循環を生み出すことができる人であると考えています。

Q

最後に今、転職を考えられている方々へアドバイスをお願いします。

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大きなチャンスにあふれる会社です。WPPグループにおける豊富なキャリアパス、整備されたトレーニング環境、Innovativeな社風は成長意欲の高い方にとっては大きな魅力です。PassionやCuriosityがあれば国を超えた異動、転籍すら可能です。取引先は大手企業ばかりであること、常に業界最先端を見据えた仕事ができること、プロダクトに縛られない環境はマーケティング分野で経験を重ねていく上では大きな土台となることは間違いありません。一口にリサーチと言ってもその業務範囲は、製品、コンセプト、戦略の立案にいたるまで多岐に渡ります。クライアントのマーケティング戦略をリサーチという側面よりサポートしていく、是非、その一旦を担ってください。

私は現在、社長です。もし大企業や組織の自由度が小さい企業に所属していたとしたら、社長を経験できた保証はありません。そんなことを考えてもやはり当社はチャンスに恵まれた企業であると言えると思います。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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