面接官の本音 vol.44   ピースマインド・イープ株式会社

ピースマインド・イープ株式会社

公開日:2012.08.20

ピースマインド・イープ株式会社 取締役CFO 経営企画室長 湯田哲也氏

Contents

Q

面接で重視されるポイントをおしえていただけますか?

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候補者の方は、面接ではなかなか本音を話しにくいと思うんですね、緊張していてはなおさらだと思いますので、面接ではできるだけ本音を引き出せるように最初の部分から場の空気を和らげるということを心がけています。相手から本音を引き出すためには、こちらが本音で話しているということをわかっていただくことが大事だと思いますので、私自身がまず正直に話をします。

それから、もっとも重視していることは、当社への志望動機についてです。当社のビジネスに興味を持ったキッカケ、どういう背景で知るようになり、当社で何をやりたいのか?ということを知りたいのです。この話を掘り下げていくことで、候補者の方の人間性や仕事に対する価値観が、入社後にどのように活躍していただけそうかのイメージにつながると思っています。

一方で、当社について正しい理解をしていただくことも大事ですので、会社が出来た頃の話、特に苦労話が多いですが、そういった話や現状がどうかということを知っていただくための話は必ずします。

Q

必ずお聞きする質問はどんな質問ですか?

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先ほどの質問につながりますが、志望動機については必ずお聞きします。この動機が曖昧だったり、思いが弱かったりすると、当社でやっていけるかどうか疑問を持ちます。候補者の方が、確かな裏付けを示しながら、「なぜならば」を語ってくれると安心しますね。

それから、ある程度の規模の会社に居る方には、「当社はたった30名しか居ないまだまだ小さい会社なんですよ、整っていない部分が多いですけど、それでも大丈夫ですか?」という質問をします。大体の方は「大丈夫です!」とお答えになるんですが、その回答の中に、面談時の勢いではなく具体的に裏付けとなるような材料があるかどうかを確認します。

世の中に非常に沢山の仕事(選択肢)がある中で、当社の事業を通じてクライアントを支援する気持ちを強く持てるかどうか。つまり、まだまだ日本では社会的に浸透していないカウンセリングとういものをより多くの方々に知っていただき、本当にカウンセリングを必要とする人に気軽に安心して活用してもらえるような社会作りをしていくという使命感を強く持っているかどうか、そういうことを確認するような質問もします。

Q

今までの面接で良くも悪くも印象に残っているケースをおしえてください。

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求める人材イメージをきちんとお伝えしているクライス&カンパニーさんからのご紹介で面接した方は皆良い方でした(笑)。

印象に残っているケースは、当社の事業領域に関わるビジネスの経験がない方が、面接の場で事業のプランニングについてアイデアを出してくれたことがありました。殆どフラッシュアイデアなのですが、ちょっとビックリしました(良い意味で)。面接に来る前に強い興味を持って、積極的に調べて来られたんでしょうね。

逆に悪い印象のケースとしては、こちらからの投げかけに対して淡々と回答してくる方がいましたが、職務範囲やポジション、労働条件などで会社を選んでいる感を強く受けました。確かにとても大事なポイントなのですが、成長段階にある当社においては、組織も変わり、求める役割も変わってくることは少なくありません。そのときに面談時の状況だけで判断されてしまうとその変化について対応できなくなってしまうことも考えられるため、現状と今後のイメージを伝えるようにしています。

転職時は当然会社を選ぶことになるわけですが、天秤にかけているのがあまりにもあからさまだと、こちらとしてもいまひとつ入って行けないですよね。面接では単に他社との違いをアピールしたいわけではなく、候補者の方が当社で活躍する姿が浮かぶようにしたいと思うので、その面接は結構短い時間で終了しました。

Q

御社が求める人物像を教えてください。

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EAPサービスにおいては、対企業(経営的視点)と対従業員(支援的視点)という二面、またカウンセリングにおいては“個人の心のサポート”と“ビジネス”という二面のバランスが取れる方は上手くやって行けるのではないでしょうか。そしてビジネスを広げ、認知度を高めることが結果的に個人カウンセリングを利用しやすい社会になるというように、「今後どうやってEAPというサービスを世の中に広げてゆくか」、そこに信念を持ってエネルギーを注いで行ける方はいいですよね。

EAPといっても、クライアント企業ごとにその期待や要求は異なっていますので、まだまだ一般的な認知も低く、確立されていないビジネスです。様々なコンサルティングやサービスの形があるということを前提に、柔軟な提案ができるような方に来て欲しいですね。

Q

転職者へのアドバイスをお願いします。

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そうですね、先ずは信頼できる、本音で相談できる紹介会社(特に担当者)を見つけることですね。それと面接では会社の社長やマネージャー、その他KEYになる人たちと会うわけですから、そういう人たちと一緒にやって行きたいと思えるか、イメージができるかという視点はとても大事ではないでしょうか。転職はタイミングという要素も大きく関わってきます。これは「縁」ともいえるでしょうから、貴重な機会を無駄にしないで、積極克つ慎重に活動されることが大事だと思います。

インタビュアー / クライス&カンパニー

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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