公開日:2016.03.10
これからの社会で求められていく再生可能エネルギーの開発プロジェクトを、強力な体制のもと全国各地で果敢に展開しているジャパン・リニューアブル・エナジー。同社が必要としている人材や採用のポイントについて、人事・総務部部長の山田氏にお話をうかがった。
ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社 コーポレート本部 人事・総務部 部長 山田榮太郎氏
【インタビュアー】コンサルタント 奈良 元生
御社はいま積極的にキャリア採用を行われていますが、どのような人材を求めているのですか。
現在当社では、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電とさまざまな再生可能エネルギーのプロジェクトを、自ら事業主となって用地取得から事業企画、設備の建設、そして稼働後の維持管理まで一貫して手がけていますが、プロジェクトの数に対して人材がまだまだ不足しているのが現状です。商社やメーカー出身でこうした再生可能エネルギーの開発プロジェクトに関わった経験をお持ちの方がいらっしゃればもちろん望ましいのですが、やはり特殊な業界で人材も限られているので、未経験でもポテンシャルを持った方も積極的に採用しています。過去には、たとえば人材サービス業界で営業に携わっていた人なども採用しています。
人材を採用する上では、どのようなポイントを重視しているのでしょうか。
まず再生可能エネルギーに興味があり、志を持って取り組めるかどうかということ。そして、仕事を進めていく上での「柔軟性」と「コミットメント力」を重視しています。プロジェクトでは予期せぬ問題に直面する機会もたびたびあり、たとえ法規制が急に変わっても、そこに柔軟に対応して自分がやるべきことを考え、最後までコミットして成し遂げていく。そんな姿勢を持っている人材をぜひ採用したいですね。
面接ではどんな質問をされていますか。
いままでの経歴や、転職を考えた動機、そして当社を志望した理由など、おそらくどんな企業でもおうかがいしているような基本的な質問をしています。が、そうした質問そのものには意図はなく、こちらを唸らせるような答えを期待しているわけではありません。候補者の方々とのさまざまな質疑応答を通して、その方から何か伝わってくる「人間性」のようなものを感じたいと考えています。
面接で不採用となるのは、どんなタイプの方ですか。
NGなのは、たとえば仕事の話をする際、自分事として語れない人ですね。会社の功績と自分の功績を区別できないような方、あるいは他責の傾向のある方などはやはり評価できません。
最近お会いになられた候補者の中で、印象に残っている方はいらっしゃいますか。
つい先日、コンサルティングファーム出身の候補者の方とお会いして採用の内定を出させていただいたのですが、その人はこれまで手がけてきたことについて説明される時も、過去失敗したことも含めて飾らずにお話しされ、しかもその内容に喜怒哀楽が感じられて、思いを持って仕事に取り組む人だなということが素直にうかがえました。当社に参画するにあたっても、できることとできないことを正直に伝えてくださり、この分野なら自分は成果を出せるとアピールされて、その点もたいへん好感を持ちました。必要以上に自分を誇示するような方は、かえってあまり魅力を感じませんね。
御社でキャリアを積む魅力はどこにあるとお考えですか。
当社はまだまだ発展途上の企業であり、組織も固まっていません。若くても能力があれば、プロジェクトの主担当として力をふるえる機会がたくさんあります。事実、20代半ばで複数のプロジェクトをマネージしている社員もいます。再生エネルギーがごく当たり前の新しい社会を創っていくという、たいへん意義のある仕事を我々は担っていると思っていますし、自分の仕事に本当に誇りを持てます。私自身も以前、当社の風力発電所を現地で目の当たりにしたことがありますが、その雄大なスケールに感動し、あらためて当社の事業のインパクトの大きさを実感しました。
最後に、候補者のみなさんにメッセージをお願いします。
当社は、資本の面でも人材の面でもたいへん充実しており、再生可能エネルギー事業を営むには非常に恵まれた環境にあると思います。だからといって、今後の成長が必ず約束されている、というわけではありません。業界そのものの歴史が浅く、まだ確立されていないことも多々あるので、想定外のリスクに直面するような事態も大いに起こりうる。そうした現状を一喜一憂することなく受けとめて、前例のない問題をクリアしていくための筋道を自分で考えて切り拓いていく、新しいビジネスを創り上げていく、そんな仕事を楽しめるような人にぜひ同志になっていただきたいと思っています。
インタビュアー / コンサルタント 奈良 元生
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。