面接官の本音 vol.161   株式会社シーユーシー

株式会社シーユーシー

公開日:2024.02.13

「医療という希望を創る。」を使命に掲げ、現代社会が抱える医療課題の解決に向けて、医療機関への経営支援をはじめ、がん末期や神経難病を患う方のためのホスピス型住宅や、施設居住者に向けた訪問看護・訪問介護事業を運営するシーユーシー。2023年6月には東証グロース市場に新規上場し、事業の成長をいっそう加速させている。同社の採用責任者であるCHROの松浦俊雄氏にお話を伺った。

株式会社シーユーシー 執行役員 CHRO 松浦 俊雄氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 岡田 麗

面接の場では、候補者の方々が紡いできた物語に、とことん没入したい。

Q

松浦さんが面接時に大切にされていることをお聞かせください。

松浦

私たちは、CUCグループで働くすべての従業員が貫く軸として“CUC Partners Philosophy”という理念を掲げています。“CUC Partners Philosophy”は、使命、出発点、歩み方の3つの概念で構成されていますが、その根底にあるのは、いまの社会が抱える医療の負を解決したいという強い志です。

医療の負を患者様の視点で捉え、どうすればその歪みを正せるのかを構想し、周囲を巻き込みながら粘り強く挑んでいく。CUCグループは、誰もがそうした志向を持つ集団でありたいと考えており、まずはこの理念に共感していただけるかどうかを面接で見極めています。

私たちがどんな思いで“CUC Partners Philosophy”を掲げ、その実践に向けてどのような取り組みを行っているのかは、コーポレートサイトに掲載しているサステナビリティレポートにも詳しく紹介していますので、一度ご覧いただけるとCUCグループへの理解も深まるかと思います。

※参考:https://www.cuc-jpn.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/CUC_SR2023.pdf

 

Q

貴社の面接で何か特徴的なことがあれば教えてください。

松浦

当社の面接は、候補者の方々の歴史や物語に耳を傾けていくスタイルです。これまでの人生のなかで、どのようなことに感動し、どのようなことに悔しさを覚え、どんな気づきを得て、自らを変えていったのか。どんどん遡って話をうかがっていき、ときにはそれこそ幼稚園時代のエピソードにまで及ぶこともあります。その方が紡いできた物語に、私たちも没入していくような感じですね。

過去にどんな事象に遭遇し、そこから何を学び、それをどう生かしてこられたのか。軸や価値観が明確ならば、CUCグループ入社後に直面するさまざまな課題に対しても、おそらく再現性をもって向きあっていただける。私たちは面接を通してその軸を見極めたいと思っています。

Q

候補者の方々の人生のエピソードから、貴社で活躍できるかどうかの再現性を見ていらっしゃるのですね。

松浦

そうです。いくつもエピソードをおうかがいしていくと、その方を表す共通したキーワードが浮かび上がってくるんですね。たとえば「自ら課題解決に立ち向かっていく主体性がある人だ」とか、「どんなに大変なことでもやり切る胆力がある人だ」とか、「他人に対して思いやりがあるから、周りに仲間が集まってくる人だ」とか、そこで見えてきた候補者の方々の資質が、当社にいい影響を及ぼしてくれそうだと判断すれば、ぜひ仲間になっていただきたいとオファーしています。

株式会社シーユーシー

多様な専門性が交わって生まれる化学反応で、医療の負を解決していきたい。

Q

松浦さんがお感じになる貴社のカルチャーについて教えてください。

松浦

当社の事業の価値の源泉は、患者様との接点にあります。当社グループの支援や実践を通じて、患者様との接点が実りあるものになることで、医療という希望。すなわち、患者様の希望、医療職の希望、社会の希望の実現につながっていきます。ですから、患者様への想いを持って課題に向き合い、その解決をやり遂げていけるような粘り強さを持った人材が、当社にはフィットするように思います。

それは、グループの本部機能に携わる人材も同様です。私が担当する人事部門も「患者様接点にすべての価値を集約する」というビジョンを掲げており、その意識をさらに高めるためにメンバーには定期的に現場に赴くことを促しています。現場で一日過ごせば、医療職の方々がどのように業務を進め、どんな苦労をされて、どんなやりがいを感じられているのかを肌で実感できる。そこから見えてくる新たな課題もあり、それを自分の中だけに抱え込まず、周囲に発信して欲しいということもお願いしています。

私としては、各々が学んだことをシェアする文化を築きたいとも考えており、今期から、教え合い・学び合う場として “CUCアカデミア”をスタートしました。当社はさまざまな領域の高い専門性を持つ人材を多数抱えていて、このCUCアカデミアは彼らに講師をお願いして開催する全社勉強会です。医療に関することはもちろん、ファイナンスや人材採用などのテーマでも勉強会を開催し、その模様をアーカイブ化して公開。誰もが優れたナレッジに絶えず触れて成長できる環境を整えており、これからCUCグループの一員になっていただく方にも、ご自身が持つ知見を周囲と共有して、良い影響を与えてくださることを期待しています。

また、経営者から働く皆さまとの約束として、CUC Partners Promise「一人ひとりが働きがいを感じ、夢や理想に挑戦できる環境を実現する。」を、今期設定しました。Promiseに基づき、皆さんの働きがいが高まっていく施策を、今後も次々と打ち出していきますので、期待していてください。

Q

貴社にとって、『志ある人材』とはどのような方でしょうか?

松浦

先ほどお話ししました通り、社会が抱える負を我が事として捉え、それを解決したいという思いを常に抱いている人材です。たとえば普段の生活の中でも、ただ何も考えることなく日常の風景を捉えている方もいらっしゃれば、「なぜこうなっているのだろう?」「こうすればもっと便利になるのに」とおのずと問題意識が湧く方もいらっしゃるでしょう。そして、その問題に対して興味を持って原因を探り、自分なりの解決策を講じてみる。私たちが求めているのは、後者の人材です。CUCグループは、従業員一人ひとりが抱く課題感が絶えず発信され、周囲がそれに応えて解決のための知恵を出し、それが集結されて大きなうなりとなる、そんな組織でありたいと考えています。

Q

最後に、貴社を志望される候補者の方に向けてメッセージをお願いします。

松浦

新しい人材をお迎えするにあたって、医療に携わった経験は必須ではありません。むしろ異業界で培った知見をもとに、この医療業界を捉えて違和感を覚えるようなところがあれば、どんどん発信していただきたいと思っています。多様な専門性を持つ人材が交わることによって生まれる化学反応に大いに期待していますし、そこから医療の負の解決につながる大きな価値が生まれていくのだと私は信じています。当社に興味をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひご応募いただいて、面接の場でお互いの魅力を大いに語り尽くしたいと思っています。

 

インタビュアー / コンサルタント 岡田 麗

構成: 山下和彦

撮影: 波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 岡田 麗

同社は日本の社会課題である医療現場の変革に携わっています。重めのテーマに向き合っているものの、経営陣や働かれていらっしゃる方々は気持ちの良いコミュニケーションを取られる方が多い印象です。
どなたでも年齢を重ね、医療現場にお世話になる機会も増えていきます。
特別なものとしてとらえすぎず、他業界ご出身の方でも、少しでも良い社会を作っていきたいとお考えの方に、日本が世界をリードする医療や幸福な高齢化社会実現のために、様々な問題解決を図っていただきたいと思います。
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