面接官の本音 vol.165   株式会社GENDA

株式会社GENDA

公開日:2024.10.10

「世界中の人々の人生をより楽しく」をAspirationとして掲げ、アミューズメント、カラオケ、キャラクター・マーチャンダイジング、フード&ビバレッジ、コンテンツ&プロモーション(映画や体験型コンテンツ等)など幅広く事業を展開するGENDA。既存事業の成長に加え、M&Aによる「連続的な非連続な成長」を戦略の柱とし、世界一のエンターテイメント企業を目指している。そんなGENDAの人材採用を率いるお二人に話を伺った。

株式会社GENDA 人事総務部 部長 斉田 雄自氏

HRBPマネージャー萩原 美緒氏

Contents

【インタビュアー】コンサルタント 佐野 慶樹

本気で世界一を目指していく。そのために3つのバリューを体現できる人材を。

Q

現在、貴社がどのような事業フェーズにあるのか、簡単に教えていただけますか。

斉田

GENDAは、グループとして世界一のエンターテイメント・テックカンパニーになることを目指しています。スピード感をもって成長を図るために、我々はM&Aを果敢に繰り広げており、エンターテイメントに関わるさまざまな企業をグループに迎え、すでに社員数はグループ全体で1万1000名を超えています。また、我々はテクノロジーを重視し、テクノロジーでエンターテイメント業界に新たな価値を創造していくことを追求しています。こうした戦略のもと、事業は現在ますます拡大しており、グループ全体の経営管理を担う人材、そしてグループ全体のDXをリードするテック人材をさらに強化し、成長を加速させていきたいと考えています。

Q

グループ全体として、何か人材に求める要件を定めていらっしゃるのでしょうか。

萩原

世界一を目指すために、グループの社員が共通して持つべき価値観として「Speed is King」「GRIT and GRIT」「Enjoy our Journey」の3つのGENDAバリューを設定しています。「Speed is King」は、何事も「スピード最優先」で取り組んでいくということ。スピードを高めて何かアクションを起こせば失敗することもたびたびありますが、失敗は失敗だと認めて、学びを次の挑戦に生かすことを企業として謳っています。「GRIT and GRIT」は、とにかく「やり抜く力」が重要であり、他責ではなく自責で行動していくことを社員全員に求めています。そして「Enjoy our Journey」ですが、これはMy JourneyではなくOur Journeyというところがポイントで、利他的で誰かの助けになることに喜びを感じ、チームの力を信じて協業していく姿勢を何よりも重んじています。

斉田

GENDAは本当に変化の激しい企業であり、なかにいる我々も翻弄されるぐらいのスピードで動いています(笑)。ただ、その変化の先には「世界一」が待っている。日本一・世界一になることを標榜する企業は世の中にたくさんありますが、GENDAは本気で挑もうとしており、マネジメントの日頃の言動からそれを実感できるんですね。だから、我々も必ず世界一になれると確信しながら日々の混沌に立ち向かっており、我々と同じように本気で信じて、この状況を楽しめるような方を採用したいと考えています。

Q

そうした人材を見極めるために、面接でどんな質問をされていらっしゃるのでしょうか。

萩原

スピード感を持って物事に取り組み、成果を出すことができた具体的な事例をおうかがいしています。あとは、これまでのご自身のなかで一番やりきったと思える仕事のエピソードや、過去に犯した最も大きな失敗と、それをどうリカバーしたかという話などもうかがっています。あとは、いま斉田が話したように本当に変化が激しい企業なので、それに対応できる方かどうかは確認させていただいています。私自身まだ入社して1年経っていないのですが、入社した時と今ではグループ会社の数が増えていますし、組織が抱える課題も急激に変わってきている。そんななか、採用時のオファーで期待されていた役割を超え、必要に応じて他の業務に携わらなければならない場面も続々と訪れる。自分で進んで越境していく姿勢がないと「話が違う」と不満が募り、結果としてお互いに不幸になってしまう。そうした事態を避けるためにも、その方の志向や性格を深く掘り下げています。

斉田

要は、先ほど萩原がお話しした3つのバリューを体現できる人材かどうかを、面接で見させていただいている感じでしょうか。スキルも重視していますが、その前提としてカルチャーフィットした人材でなければ当社で活躍するのは難しい。特に、成果が出ないことを周囲の状況変化のせいにするような、他責思考の方は当社に合わないと思っています。応募者のみなさんがお持ちの価値観を我々は素直に理解したいので、自分を変に装わず、自然体で面接に臨んでいただきたいですね。

株式会社GENDA

世界に「楽しさ」の総量を増やす。自分なりの意思で、それを実現できる場。

Q

GENDAに応募するにあたって、候補者の方々に認識しておいていただきたいことはありますか。

萩原

現状のGENDAは、アミューズメント施設の運営だけをしている企業だと捉えられがちですが、当社はエンタメ領域で幅広くM&Aを進めています。例えば、フード&ビバレッジ領域ではレモネード専門店やグルメポップコーンブランドを展開していたり、コンテンツ&プロモーション領域ではVR事業や映画配給を手がける企業をグループに迎えたりと事業領域を着実に広げています。おそらく、これまでの人生で何かしらのエンターテイメントに救われた、という経験をお持ちの方は結構いらっしゃると思うんですね。事業を通して、そうした体験をより多くの人々に届けられるのが、当社の醍醐味だと思います。応募者の方の中には、ご自身が影響を受けたエンタメについて熱く語られる方もいらっしゃって、エンタメの可能性を議論するような面接になり、そんな時はこちらも楽しいですね。

斉田

そう、エンターテイメントという領域において、我々がまだまだ手がけられていないことはたくさんあります。自分の興味や嗜好をGENDAでの仕事に結びつけられる方のほうが、きっとこの変化や混沌を楽しめるのではないかと思います。

Q

御社にとって「志ある人材」とはどのような方でしょうか。

萩原

最近、応募者の方の併願先としてSaaS系が多いのですが、SaaS系は社会のインフラを作るとか、生活を便利にするとか、そうしたサービスを志向している企業が多いと思うんですね。そんななか、ある候補者の方が「人が死ぬ時に残るのは『楽しかった』という思い出ではないか。いま世の中がどんどん便利に効率的になっていくなかで、やはり『楽しさ』がないと人生は豊かにならない。GENDAで『楽しさ』の総量を増やしていきたい」とおっしゃられて、私たちと同じ想いを抱いている人がいらっしゃるのだと大いに惹かれました。私たちが掲げているのは「世界中の人々の人生をより楽しく」というAspiration(大志)であり、本気で2040年に世界一の企業になることを目指しています。一見すると高すぎる目標に思われるかもしれませんが、いまいるメンバーはみな本気でそれを信じてカオスを楽しんでいる。どうすれば世界中の人々の人生をより楽しくできるのか、という問いに正解はありません。そこに自分なりの考えを持ち、強い意志をもって実行できる方が、GENDAにおける「志のある人材」なのだと思っています。

Q

最後に候補者の方々に向けてメッセージをお願いします。

萩原

GENDAはとにかく機会にあふれた企業です。一つのプロダクトやサービスだけを究めている会社だと、そのプロダクトの成長が鈍化してしまうと個人のキャリアの機会が失われてしまうリスクもある。その点、GENDAはとにかくいろんな事業を営むグループ企業を抱えており、課題も多いのですが機会もたくさんあり、飽きることなくキャリアを積み重ね、成長し続けていける場だと思いますね。

斉田

先ほどGENDAにおける「志ある人材」について萩原がお伝えしましたが、当社が他と大きく異なるのは、人材ありきで会社が動いていること。普通の企業だと「この部署で人材が不足しているから補填しよう」という姿勢で採用にあたると思うのですが、GENDAは「これができる人材がいるからこの領域に進んでみよう」というケースが社内で頻繁に見受けられる。たとえるなら、バスの行き先を決めてから、そこにたどり着くための力を持つ人を乗せるのではなく、まずバスに人を乗せてから、彼らの力があればどこに向かえるだろうかと行き先を決める。そんな経営を地で推進している、おそらく世の中でも稀有な企業なので、ご自身なりのビジョンや夢をお持ちの方なら、それをかなえられるチャンスは大いにあると思っています。

インタビュアー / コンサルタント 佐野 慶樹

構成: 山下和彦

撮影: 波多野匠

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 佐野 慶樹

「世界中の人々の人生をより楽しく」という大志を掲げ、本気で世界一のエンターテインメント企業を目指しています。その大志を信じ、その状況を楽しめるような方を採用していきたいと考えていらっしゃいます。世界一を目指すために、共通の価値観を持つことを大切にされ、面接の場でも価値観とフィットするかどうかを見極められています。同社はエンターテイメント事業を幅広く展開しており、M&Aによる成長戦略を柱にしています。それ故、変化も多く、成長スピードも速いです。課題も多いが機会もたくさんあり、飽きることなくキャリアを積み重ね、成長できる環境があることがインタビューの場にいて伝わりました。
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