コンシューマービジネス(小売・流通・消費財)業界を俯瞰してみると、「グローバル化」と「モバイル・デジタル活用」という2つの大きな流れがあります。
1点目について、今後想定される人口減少に伴い、日本国内の需要は確実に影響を受けると見られ、経済成長を続ける魅力的な海外市場へ積極的に展開しています。そのため、海外戦略企画、海外マーケティング、海外投資・M&A、グローバルIT等のポジションの募集が続いており、インドやアフリカなど、これまでに募集がなかった国に関するポジションも出てきています。自動車や機械といった業界は既にグローバル展開が進んでいますが、日用品や食品はまだまだ海外での成長余地があります。
2点目について、モバイルやデジタル等の技術革新の急速な進化や、高齢者や働く女性の増加に伴う購買活動の変化により、企業がモバイル・デジタルを如何にして活用するかが経営の重要テーマになっており、デジタルマーケティングや、Eコマース・オムニチャネル関連のポジションの募集が増加しています。即戦力となる経験・スキルを持つ方は限られており、未経験であっても、同領域に関心のあるポテンシャルをお持ちの方を求めている企業もあります。モバイル・デジタル関連ポジションは、消費者と近い業界ならではの募集であり、今後ますますの技術革新やビジネス成長も期待されます。
コンシューマービジネス業界は今まさに変化の途上にあり、グローバル企業との競争や製品・サービスの複雑化など困難な面もありますが、大きな遣り甲斐や面白みが得られるフェーズと言えます。
永田 憲章
【 コンサルタント専門チーム / デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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