コンシューマービジネス業界の2つの大きな流れである「グローバル化」と「モバイル・デジタル活用」のうち、モバイル・デジタル活用に関するこの半年のトレンドをまとめます。
モバイル・デジタル活用に関する企業側のニーズとしては、「デジタルマーケティング」ポジションを募集する企業がますます増えている印象があります。また、ブランドマネージャー・プロダクトマネージャーも、デジタル時代のマーケティングを学び、取り入れていくことを求められています。デジタルマーケティングは新たなチャンスである一方で、マーケターとして更なる成長をしなければならないとも言えます。
また、昨年9月に、ファーストリテイリング社とアクセンチュア社によるデジタルイノベーション推進のための合弁会社「ウェアレクス」の設立がありました。昨年12月末には、ローソン社とシグマクシス社がIT戦略子会社「ローソンデジタルイノベーション」を共同で設立する旨を発表しています。ファーストリテイリング社・ローソン社は、デジタル活用の推進・加速やナレッジの蓄積などを目的としてIT部門の内製化を進めていますが、昨今IT人材の確保は困難な状況が続いています。コンサルティングファームは従来のコンサルティングとは異なる価値を提供したいと考えており、「リアルビジネス」をテーマの1つとしています。今回の合弁会社の設立は両者の思惑が一致した結果であり、会社により求める要件は多少異なるものの、これまでに募集してこなかった方を多く求めている点は共通です。
このように、コンシューマービジネス業界では新たなポジションが生まれており、この傾向は今後も続くことが想定されます。モバイル・デジタル領域では、キャリアオポチュニティを得るためにも、自身の成長のためにも、強い好奇心と高い情報感度を持つことが重要です。
永田 憲章
【 コンサルタント専門チーム / デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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