コンシューマービジネス業界のデジタリゼーションの進行は、ここ半年間の中途採用ポジションにも表れています。
これまでは、デジタリゼーションの重要性を理解しつつ、自社で何ができるか、何をしていくかなど、方向性を模索する企業もあったように思いますが、IoTやモバイルの活用事例が増えてきたことや、よりスピーディーな成果を求められることもあり、企業側の動きが加速していると感じます。
例えば、データアナリティクスを用いた業務改革や商品開発、オムニチャネル化の更なる推進(これまでにない機能開発)、新技術を活かしたビジネスディベロップメント、コネクティッドカーに関わる様々な取り組みなどが進んでおり、個別の施策に留まらず全社ビジネスモデルの抜本的な改革を推進する企業もあります。
この動きに伴い、従来にはなかった採用ポジションが生まれています。IoTやモバイルに関する経験・スキルをお持ちの方は引き続き高いニーズがありますし、異業種からの採用や、ビジネスマンとしての汎用的能力の高い方を採用する企業も増えています。グローバル化している日系企業では各国のローカルで成功している機能の抽出・グローバル全体への横展開、外資系企業であればグローバル最先端事例の日本国内への導入なども行われており、英語力をお持ちの方、グローバルでビジネスを推進できる方のニーズも高い状況です。サプライチェーンを大きく見直す必要があり、物流関連のリーダークラスを求めている企業も増えています。
ゲームチェンジの時代に突入し、業界の垣根がますます無くなっていくことが予想され、混沌とした状況の中で物事を前に進められる方には活躍の舞台が広がっていきます。ご自身の強みを伸ばしていくことに加えて、リーダーシップを発揮していくこと、多様性の中に身を置いて成果を出していくことを是非意識いただければ幸いです。
永田 憲章
【 コンサルタント専門チーム / デジタルプロフェッショナル専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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