企業向け研修サービスの市場規模はリーマンショック後一時的に縮小しましたが、以降は少しずつ成長をしてきています。2014年度の市場規模は、事業者売上高ベースで4860億円(※)と言われています。また2015年度は引き続き前年度比、2,1%増の4960億円と予想されています。
景気の回復基調に伴い、大手企業のみならず、中堅・中小規模の企業においても採用意欲が活性化し、新人研修の需要があらゆる業種で増加しています。またこの数年はマネジメント研修、グローバル人材育成関連研修、女性活用をテーマにした研修等の需要が好調となっています。
人材採用の拡大、また人材育成投資意欲の更なる高まりもあり、今後も市場は拡大傾向と予測されています。それに伴い人材育成サービス企業、人事コンサルティング企業の採用意欲も活発になっています。
業界経験がある即戦力人材はもちろんのこと、未経験でも人材開発領域、組織開発領域に関心がある方で30代前半くらいまでの方は採用対象として選考をされるケースが増えています。特にコンサルティング業界出身者、人事経験者、マネジメント経験者など、これまでの業務経験の中で組織課題や人の課題に触れ、課題意識を持っている方は志向とマッチするケースがあります。弊社経由で人材育成サービス企業にご入社いただくことになる方の約80%の方が業界未経験です。
また同じ人材育成サービスでも、企業ごとに特色があり、力を入れている研修・コンサルティング領域や、大切にされている価値観等、人材育成、人事コンサルティングと言ってもどんな想いで、どんな対象の人や組織にどのようにアプローチをしていきたいかによってマッチする企業が変わります。
また採用側の視点では、活動当初の転職先の選択肢として入っていない業界であることが多い為、どのような志向を持っている方が、マッチし活躍できるのかという点を整理し、人材紹介サービス会社とより連携を深めていくことが採用成功の鍵と言えます。
※矢野経済研究所・企業向け研修サービス市場に関する調査結果2015参照
工藤 直亮
【 CxO専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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