人材育成サービス(組織人事コンサルティング)業界 採用動向レポート 2017年4月~9月

2018年4月にかけての、採用動向をまとめたレポートです。

組織人事系ファームの採用状況ですが、ブティック系、総合系ファーム、シンクタンク、人材育成/研修系など各領域で引き続き、採用意欲は活発な状況が続いています。

主要なテーマも次世代経営幹部育成やグローバル人材開発、M&A後のPMI、チェンジマネジメント領域などが挙げられます。特にチェンジマネジメントは人事制度を構築するというコンサルティングとは異なり、組織や個人の実行力にスポットを当て、「やるべき事をあたりまえに実行できる組織」に導くというアプローチになります。組織の意識改革や行動変革だけではなく、その変革を定量的 成果・業績に結びつける(コミットメントする)というサービスが特徴なので、企業再生やM&A後の組織統合分野でのニーズも高く、業界内で大きな注目を集める成長分野となっています。

またポスト組織人事コンサルタントのキャリアパスとしては、事業会社内での戦略人事、HRビジネスパートナー、人事・組織開発、社内コーチなどのポジションの募集が出てきています。これまでの事業会社の募集では、比較的30代前半くらいまでが採用ターゲットゾーンでしたが、より専門性の高い方をマネージャークラス、部長クラスで採用したいという最近のトレンドに伴って求人の年齢が上がってきています。

実際に弊社でお預かりしている求人でも、コンサルティング経験のみの方が、事業会社の組織開発ポジションで決定するというケースが出てきています。30代後半から40代前半で高い専門性をお持ちの方、特に組織開発、チェンジマネジメント、コーチングなどの領域では、その専門性を活かして事業会社内で活躍できるチャンスが増えてきていると言えます。またコンサルティング経験の中でも、しっかりと現場の方を巻き込み、泥臭く変革を推進した経験に価値を感じられる傾向が強まっています。

このレポートを書いたコンサルタント
コンサルタント
工藤 直亮
経営幹部、事業責任者等、企業のキーマンとなるポジションへの転職支援が強み。スタートアップのCXOクラス、大手企業の役員クラスまで幅広く支援実績がある。テクノロジー領域のスタートアップ、プロダクトマネージャー、人事組織領域は得意分野。
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