今回は組織人事コンサルティング業界の中での「グローバル展開」の市場とそれに伴う採用ニーズについてレポートいたします。グローバル人材の育成、M&A後の海外子会社のPMI、グローバルでの報酬制度、評価制度の連携、タレントマネジメントなど、組織が海外にも広がっていく中で対応していかなければならない様々な人事課題、テーマがあります。これらのテーマに対して、マーサーやヘイといった外資人事コンサルティングファームから、外資コンサルティングファームの人事組織チーム、日系の教育研修会社まで様々なプレーヤーが自社の強みを活かしながら支援をしています。
各コンサルティング会社の強みはエリアごとにも特徴があり、中国市場に強い会社、東南アジアへ進出している日系企業の支援に強い会社、日系企業だけではなく、現地企業の顧客をすでに持っている会社など、海外事業と言っても中身はそれぞれ異なります。
従来は、アジアでは中国を中心にやはり製造業のクライアントが多かったのですが、近年ではWEBサービスの会社が東南アジア(シンガポール、ベトナム、インドネシア、インド等)にも進出をしてきているので、それに伴いコンサルティングの対象となる業界もより多種多様になってくることが予想されます。
国ごとに文化や風土、国民性などの特徴が異なり、それによって生じる人事課題も違う為、どこで自分の強みを創っていくのかという点も意識しながら、グローバル領域での経験を積んでいくことが今後は重要になってくると考えられます。グローバル人材の育成、海外展開に伴う組織改革支援などの経験を持つ方は、事業会社のグローバル人事というポジションでもニーズが強いため、意識的にそのような経験が積める人事コンサルティングファームを次のキャリアとして選択される方も増えてきています。
工藤 直亮
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