IT・ITコンサル業界 採用動向レポート 2018年10月

IT・ITコンサルティング業界の採用状況は、2018年度下半期も引き続き活況です。コンサルタント・エンジニア(プロジェクトマネージャー含む)をはじめとした技術系人材についての採用意欲は多くの企業で依然として強く、営業職の採用ニーズも高まっています。各社ともに若手からシニア・ミドルクラスを含め幅広いクラスで積極的な採用を行っていますが、特にマネジメントクラスに関してはマーケットの需給バランスの開きが大きく、採用に苦戦している企業が多くなっています。

ここ最近のトレンドであるビッグデータ、AI、IoT、IoX、ロボティクス、Fintech、ブロックチェーンなどのデジタル領域に関する採用強化は引き続き顕著で、「攻めのIT」に対する投資拡大を背景に採用ニーズの高さは続いています。また、RPAによる業務自動化・業務標準化の拡大とあわせて、働き方改革のソリューションも本格化しております。そのため、大手コンサルティングファーム・SIer・ITベンダーはもちろんのこと、事業会社もIT・テクノロジーを使ったビジネス変革・経営課題の改善を推進するため、人材獲得および組織の強化・内製化を進める企業が増えており、採用市場は過熱しています。

ERPの経験者を求める企業も依然として多く、採用ニーズも改めて高まっております。特に海外案件の増加に伴い、経験者のマーケットバリューも上がっております。また、英語のキャッチアップに前向きであれば、未経験でもグローバルプロジェクトに携わることができるチャンスが多くなっています。

SCM・CRMを中心とした基幹業務系・情報系をはじめ、金融系、公共系のニーズも根強く、PLMやスマートファクトリーなど製造業向けのニーズも拡大しています。

EC・Web、セキュリティ、PMOなどを含め、ビジネス系・IT系の両人材を獲得するため、各社が熾烈な採用競争を展開しています。