ここのところ、世界同時株安やアメリカ財政の大幅な赤字、米朝、米中の関係性など、政治や経済の大きな変化が見られます。未来から遡って振り返ったとすると、大きな転換期なのかもしれません。いずれにせよ、幹部採用を考える経営者の方々も、何らかのモヤモヤした不透明感を感じてらっしゃるかもしれません。
このような状況の中、何故、経営者はエグゼクティブの採用をするのでしょうか? 勿論、答えは一つではなく様々なケースがあります。エグゼクティブ採用には、企業のライフサイクルの中で発生する、何らかの顕在的な経営課題があり、それを解決するための一つの解決策として、外部から幹部を採用したいというのが主な理由です。ポイントとしては、①0→1を新たに創る②1→100に事業をドライブする③事業を再生する、変革する④メイン事業とは別に新規事業で0→1を新たに創る⑤事業承継するというようなケースでのご相談がございます。
その一方で優秀な人材を採用すれば、組織や戦略が変わり、故に経営も変わるということを信じ、中長期の未来の課題に対する人材投資と位置付けて、積極的に幹部採用に取り組まれる経営者の方もいらっしゃいます。最近、お手伝いしている一部上場企業のクライアント様の案件でいうと、次世代経営幹部候補として子会社の社長クラス、コーポレート部門幹部、新規事業責任者など、複数の幹部を一気に採用成功されているケースもございます。ポジションありきではなく、人によってポジションを創出され口説かれていらっしゃいます。
また全体のトレンドとしては、ここ数年40代後半~60代前半までの決定者が増えており、採用側の経営者の方々も、年齢というよりも課題解決をできる方が、たまたま50代だったということで、以前よりも年齢を気にされなくなってきている実感があります。この辺りもシニア・エグゼクティブ層の変化かもしれません。
棚澤 啓介
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