近年、インターネット広告市場において動画広告の市場規模は急速に拡がり、2015年の動画広告費は前年比178%の516億円と、インターネット広告費全体の5.6%を占める程にまで成長しています。
また、今年2016年の動画広告費は前年比160%の825億円になると予測されていましたが、ほぼ確実にその予測を上回る結果になると思われます。
動画広告市場がこれほどまでに伸びている背景としては、スマートフォンの急速な普及や通信環境の高速化により、ソーシャルメディアを介しての動画コンテンツを活用した情報発信、及び視聴がより身近なものとなっているということが言えます。
また、特にテレビ離れが目立つ若年層をターゲットに、テレビCMとソーシャルメディア上のオンライン動画プロモーションを併用する形での新しいマーケティング手法が確立されつつあり、企業のマーケティング活動において、「動画を活用したユーザーとのコミュニケーション」が今まで以上に大きな注目を集めている、と言えそうです。
ちなみに、2016年のインターネット広告市場規模は、スマートフォン広告費が5,500億円以上(前年比110%以上)と引き続き高い成長率を示す一方で、PC広告費は減少(前年比100%割れ)すると予測されています。
スマートフォンでの視聴が多いソーシャルメディア上での動画広告は、もはや今後のインターネット広告市場において、欠くことの出来ない大きな成長要因の一つとなっています。
こうした動画広告市場の成長と共に採用市場も益々活発化しています。特にインターネットサービス企業はもちろん、広告代理店にて早くからそのポテンシャルに注目し、「動画広告(TV含)」による「ユーザーとの最適なコミュニケーション」や「マネタイズ」に関する経験と実績、豊富なノウハウをお持ちの方は、現状の転職市場では「引手あまた」の状態と言えます。
広告代理店で培ってきた経験と知識を事業会社で試したい!とお考えの方にはとても良い市況と言えるでしょう。
武田 直人
【 プロダクトマネージャー専門チーム 所属 】 プロフィールをみる
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