公開日:2014.10.20
さまざまなマネジメント手法を実践的なソリューションとして提供するという理念を掲げ、2005年に設立されたマネジメントソリューションズ(略称:MSOL)。国内でも珍しいPMO(Project Management Office)専門会社として独自の地位を築き、クライアントは東証一部上場企業を中心に30社以上、支援プロジェクトはすでに200を超える規模に及んでいます。マネジメントソリューションズは、プロジェクトマネジメントを得意とする人材にとって、理想のキャリアが得られる環境です。
株式会社マネジメントソリューションズ 代表取締役社長兼CEO、PMOソリューション事業部 副事業部長 高橋信也氏、大内雄司氏
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まずはマネジメントソリューションズという企業についてご説明いただけますか。
当社はその名の通り、プロジェクトマネジメントに関するソリューションを提供している会社です。プロジェクトを推進する際に生じる問題を解決し、プロジェクトを成功に導くことが我々のミッションであり、大きな括りではコンサルティングファームといえます。しかし、会社としてはコンサルティングファームだと明確に謳ってはいません。我々は、クライアントにただ問題解決策を提示するだけの存在ではなく、プロジェクトの成功のために現場に入り込み、自ら手を動かして泥臭い作業も担っていくことも厭わない。
それが他の一般のコンサルティングファームとは大きく異なる点であり、クライアントから高く評価いただいている点でもあります。PMOの専門企業は国内でも稀有であり、我々はその先駆者だと自負しています。
御社にはプロジェクトマネジメントを究めた人材が揃っているのですね。大内さん自身は外資系のコンサルティングファーム出身だとうかがいましたが、どうしてこちらに転職されたのですか。
以前に在籍していたファームでは、新規事業開発や業務改革、組織改革、さらには大規模なシステム開発の管理など、10年ほどの間にさまざまな案件に携わりました。そのなかで私がクライアントや会社から最も評価されたのが、プロジェクトマネジメントでした。たとえばシステム開発プロジェクトにおいて、ITの専門家や業務プロセス構築の専門家たちの間に立ち、それぞれの事情を捉えてプロジェクト推進のための課題を抽出して施策を立案していくという、そうした役回りを求められる案件では大いに力を発揮できました。一方、特定の業種についての深い業務知識や、あるいは専門的なテクノロジーの知識を求められるようなポジションでは、なかなかうまく機能できませんでした。
外資系のコンサルティングファームでは、プロジェクトにアサインされるたび、すぐにクライアントの業務や必要なソリューションについてキャッチアップしていくことが求められますからね。
その通りです。正直に言えば、私自身はそうしたコンサルティングには向いていなかったのかもしれません。専門的な知見が求められるプロジェクトに入るたび、老けた新人のような立ち位置で(笑)、何とか長時間労働でカバーしてきたというのが実情でした。外資系のファームは、たとえ得意ではない案件であろうと、声をかけられれば参画するよりほかにない。向いてないからと断っていれば、そのうち社内で失業してしまう。
前職を振り返ると、自分が持っている武器が活きてクライアントに評価される案件と、長時間労働覚悟で苦手な分野に取り組む案件を交互に経験してきた10年でしたね。
それで、ご自身の強みに特化して実力を発揮できる場として、今の御社を選ばれたというわけですね。
かつての大内さんのように、自分のこれからのキャリアについて悩んでいるコンサルタントの方は案外たくさんいらっしゃるように思います。
そうですね。私が弊社に移ったのは30代半ばでしたが、この歳になってくると、自分の苦手な分野であるにも関わらず、稼働の維持のために「できます」と言って仕事を獲得するのが、だんだん辛くなってくる。そう感じているコンサルタントの方は、実は結構いらっしゃるんじゃないかと思うんですね。もちろん、みなさん優秀な方ばかりでしょうから、時間さえ費やせばキャッチアップはできるでしょうが、一方でプライベートはやはり疎かになってしまいます。私もちょうどその頃、子供が生まれて新居を購入したのですが、家族との時間を犠牲にせざるをえませんでした。そうした状況から脱しようと思ったことも、転職を考えるようになった大きな理由でした。
では、御社に参画すれば幸せなキャリアを送れるコンサルタントの方が、実は結構いらっしゃるのではないか、と。
ええ。私のこれまでの経験を振り返ると、コンサルタントには2つのタイプがあるように思います。ひとつは、特定の領域に深い知見を持ち、それを強みにしている方。もうひとつは、さまざまな情報に対して理解力があり、それを統合して結論を導き、プロジェクトをまとめることに長けている方。もっと平たく言えば、プロジェクトの中でコミュニケーションのハブになるのが得意で、お客様と接することを好み、お客様の懐に入るのが上手な方です。しかし、ファームによっては前者の専門家タイプが重用され、後者はそれほど評価されないケースもあると聞きます。一方、ここでは後者のようなタイプの方が最も活躍できる。もしみなさんに思い当たる節があれば、自分の強みを活かす場として、ぜひマネジメントソリューションズをご検討いただきたいですね。
御社でコンサルティングを担う面白さを、大内さん自身はどうお感じになっていらっしゃいますか。
やはりお客様に深く入り込んでいくことですね。当社がおつきあいさせていただいているのは、誰でも知っている国内の大手企業ばかりです。そうしたお客様のプロジェクトマネジメントを支援していくと、社内のさまざまな部門や、ときには社外の子会社の方々とも関わってコミュニケーションのハブとなり、大いに存在感を発揮することになる。異なる部門間で利害が対立している場合など、「じゃあその調整を大内さんにお願いしよう」と頼られる機会が多くなり、そのうちプロジェクト内で生じるあらゆる問題を相談されるようになって、お客様がすっかりMSOL中毒になっていく(笑)。「自分がいなければこのプロジェクトは回らない」と実感できる瞬間は、まさにコンサルタント冥利に尽きますね。
御社は中途入社された人材に対して、プロジェクトマネジメントのコンサルタントとして一流になるために、どのような能力開発の場を用意されているのですか。
新たに入社された方に向けては、社長やベテランのコンサルタントたちが作成した独自のカリキュラムのもと、2泊3日の集中研修でPMOに関する豊富なナレッジを伝授しています。ここでは、どのプロジェクトでも起こりがちな問題の対応策をしっかり習得することができるため、コンサルタントとしてのベースがあれば、プロジェクトに入った後も即戦力として活躍できると思います。また、ファーストジョブについては、最初に失敗体験をするとやはり萎縮してしまうでしょうから、会社としても重点的にサポートしています。当社はアカウントマネージャー(AM)制度を敷いており、それぞれのお客様にAMがついています。初めて入るジョブは、AMが役割や作業範囲を定義し、プロジェクト内でしっかりとサポートしていきますので、立ち上がりで躓くことはありません。
御社の企業文化については、大内さんはどう捉えていらっしゃいますか。
仕事を大胆に任せてくれる会社です。立ち上がりはしっかりケアしてくれますが、その後、軌道に乗れば個人に任せてくれて、お客様が要望されること、お客様に評価されることならば、何でも自由にやっていいという風土です。そして、そこで実績を積み重ねて「自分のお得意様をつくりなさい」というカルチャー。当社はまだ組織が小さいので、役割がそれほど明確に分かれているわけではありません。お客様の懐に入り込めば、AMになって「自分のお客様」として担当できる。
大手のファームでは、パートナークラスの人間がお客様をグリップしているのが普通ですが、御社では現場のコンサルタントクラスでもそれができる、と。
当社の少ない役員でお客様をすべて握っていたら、事業は回りません。ですから、どんどん権限委譲しています。お客様との窓口を担うAMになり、プロジェクトで成果を上げてお客様から「別のプロジェクトも面倒見てほしい。もっと人を出して支援してほしい」という要請があれば、部下がついて自分のチームを持つことになります。新たに人材が必要なら、奈良さんのようなヘッドハンターの方にお願いして、外部から自分で採用することも許される。そこまで現場に裁量を委ねられています。
お話をうかがっていると、コンサルタントとして本当にやりがいにあふれた環境のようですね。
ええ。あと候補者の方々にアピールするとすれば、当社は「キャリアが好循環していく場」だと思います。MSOLのプロジェクトマネジメントのコンサルタントは、組織と組織との間をつなぐ専門家であり、お客様から特殊な専門知識を求められて、期待に応えられず落胆させるような目に合うことはありません。入社後は会社のバックアップを受け、まずはPMOの専門家としてお客様に認められるようになってほしいと思っています。すると、お客様からプロジェクトマネジメントに関するあらゆる相談が寄せられるようになる。自分の得意な分野だけに集中して専念できるので、それでさらに結果を出して存在感を増すと、自分自身がお客様の中で「ブランド」になっていく。そうなれば、別のプロジェクトマネジメント案件のオファーも寄せられ、仕事のスケールが大きくなり、自分の部下も持つことができます。
そこまでの存在になると、お客様も御社のコンサルタントの方を手放さないですよね。
おっしゃる通りで、お客様とは長いおつきあいになるケースがほとんどです。その過程でお客様側のキーマンの方々と苦楽を共にしていくと、そのうちツーカーの仲になっていきます。その場の打ち合わせだけで意思決定できるようなリレーションになれば、それはもう理想的です。お客様へのプレゼン用に資料を作る労力などもかかりませんし、部下を持てば、たとえば会議の管理などの業務を彼らに託すことで、自らは全体を俯瞰してもっと高いレベルで仕事をすることができる。そして時間的にも余裕ができますから、社内の経営課題に関わっていくこともできます。たとえば今後の事業戦略の立案であるとか、新規顧客の開拓であるとか、新たな人事制度の構築であるとか…。
つまり、クライアントの経営課題だけではなく、御社の経営にも携われるのですね。
私自身もいま、自ら手を挙げて当社のM&A戦略の立案と実行も担っています。もともと興味のあるテーマでしたし、こうして自分でビジネスをリードしていく経験ができるのも面白いですね。これから向こう数年、さまざまなお客様のもとで大規模なプロジェクトが続々と立ち上がるという話をいただいており、当社に参加するのが早ければ早いほど大きなチャンスを掴めると思います。意欲あるみなさんにぜひご応募いただきたいですね。
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。
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