アマゾンへの転職を相談する

キャリアコンサルタント 岡田麗

株式会社クライス&カンパニー
エグゼクティブコンサルタント
岡田 麗

株式会社クライス&カンパニー キャリアコンサルタント 岡田 麗

成長企業で働くと、自分を成長させる機会に恵まれる


成長企業で働くと、
自分を成長させる機会に恵まれる

 今回、クライス&カンパニーの人材紹介でアマゾンに入社した6人にお話をおうかがいしたところ、皆さんに共通していたポイントが一つありました。それはアマゾンに転職して良かったと感じている点が、当社での転職相談の際に「こういうことを大切にしたい」「仕事のなかでこんなことに喜びを感じる」と話されていた内容と一致していることです。たとえば皆川さんは「インパクトの大きな仕事ができる」ことをアマゾンで働く面白さとして挙げ、土性さんは「どうやって売っていくかを考えられるのが面白い」と熱く語っていました。それらの要素は面談時に当社のコンサルタントが、それぞれの志向性として抽出した内容と一致しています。

 私たちはご本人の口から語られる希望条件とともに、面談のなかで浮かびあがってくる志向性を精査した上で「こんな会社のこういうポジションがあります」と提案しているので、アマゾンに入社された方たちは当社の提案にご満足されているのだと嬉しく思うと同時に、人間の志向性は短期間で簡単に変化するものではないと感じました。ご自身がどのような志向性を持っているか、私たちコンサルタントを活用しながら的確に把握することが満足のいく転職を実現するための重要な要素になると思います。

 アマゾンという会社に対しては、「外資系にありがちなドライな組織を予想していたのに、実際は違った」という声が多くありました。皆さんがご自身の部門や職場を気に入っていることも印象的でした。これはアマゾンが社員に対し、OLP(Our Leadership Principles)という信条に従った行動を心掛けるよう求め、組織の文化として根付いていることが大きいと思います。

 石橋さんはアマゾンについて「上司や上役に何も言えないということはなく、風通しがいい会社」と語っていました。実はOLPの中には"Have Backbone; Disagree and Commit"という項目があり、「賛成できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません」と明記されています。つまり、相手の立場に関わらずきちんと意見を述べるという行動は、OLPによって奨励されているのです。

もちろん採用のときに、応募者はOLPに書かれていることがしっかりできる人かどうかアマゾンの面接官はよく見ています。そういう人たちがたくさん入社したからこそ、OLPに基づく組織文化が醸成されたともいえます。
 また、アマゾンで働く魅力として共通して挙げられていたことに「成長している会社で仕事ができる」がありましたが、これはキャリアコンサルタントとしての私の持論でもあります。成長企業で働いたほうが絶対に良い経験ができるのです。たとえばインターネット産業が爆発的に成長した渦中にいた人は、他の業界では得られないさまざまな成長の機会に恵まれました。

 その点、成長を続けているアマゾンは、自分をビジネスパーソンとして成長させるうえで非常に魅力的な職場であるとお勧めできます。