- 岡田
- 前職ではITベンダーで営業と営業企画をご担当されていた中村さんですが、どんな経験がアマゾン社の仕事に生きていると思いますか。
- 中村
- 現在は自分が営業戦略や販売企画を考え、出品者様との折衝は別の営業の方にやっていただくポジションにいますが、営業の方に何かお願いするとき、実際に自分で営業をしていた経験があるのは大きいと思います。一方で数字をさまざまな角度で分析し、報告書にまとめる業務も重要なので、営業企画でExcelを活用し数字を分析していた経験はとても役に立っています。また、前職の会社は外資系で英語でのやり取りを経験していたことも役立っていますね。スキル面でいうとやはりExcelと英語ができないと厳しいです。極端な話、Excelの関数を一つ知っているかどうかで数字の分析にかかる時間が相当変わってきますし、共有される資料は英語のものが多いですから。
- 岡田
- アマゾンで働く魅力はどこに感じていますか。
- 中村
- 私が魅力として感じていることは二つあります。まず、アマゾンは成長著しい会社なので、昨日まで正解とされていたことに今日からクエスチョンマークが付けられるような変化が頻繁に生じます。常に組織が一か所に留まらずに動いている感覚があり、毎日どこかで変化が起こっている。そんな環境が刺激的で楽しいと私は魅力に感じています。もう一つは仕事そのものが非常に勉強になることです。一般に「上層部への報告は簡潔に、パワーポイント一枚にまとめよ」などと言われますが、アマゾンではA4用紙5~6枚を使い文字と数字だけで報告しなければいけません。要はビジュアルでごまかすことができず、詳細を詰めながらロジカルにストーリーを組み立てないと社内の説得ができないんです。そのために必死で頭をめぐらすことは勉強になるし、その過程で新しい発見や切り口が生まれるので自分としてはとても面白いと感じています。
- 岡田
- アマゾンに向いているのはどんなキャリアの人ですか。
- 中村
- 周囲を見渡すと同じバックグラウンドの人はそれほどいません。みんなIT業界出身者や小売業界出身者というわけではなく、出身業界が同じだから話が通じやすいということもありません。それより大事なのは変化へのとらえ方でしょう。昨日の正解が今日は間違いに変わっていたら嫌だと感じるタイプの人は、アマゾンとは相性が合わないと思います。
※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。